「ゴジラ松井の巨人監督就任に障害はなくなった―」渡邉恒雄氏の逝去で長嶋茂雄“最後の願い”が実現するXデー

松井秀喜 (C)週刊実話Web
ゴジラ松井の巨人監督就任に障害はなくなった――。読売新聞グループ本社代表主筆だった渡邉恒雄氏が亡くなり、松井の“わだかまり”も氷解しつつある。長嶋茂雄の「最後の願い」である松井巨人監督Xデーを元スポーツニッポン敏腕記者・吉見健明がレポートした!

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ナベツネさんが逝った。読売ジャイアンツの親会社である読売新聞グループ本社の“独裁者”として君臨してきた渡邉恒雄氏が死去したのは昨年末のこと。享年98だった。

政財界に強大な影響力を持つ“平成・令和の大フィクサー”として知られる渡邉氏だが、野球ファンにとっては巨人至上主義をゴリ押しして球界の発展を妨げるラスボス、ヒール的な存在だった。

2004年に起きた球界再編問題で、日本プロ野球選手会側への「たかが選手」発言はあまりにも有名だ。

良くも悪くも球界を騒がせる球界の最高権力者だった渡邉氏に、筆者は一度だけ直撃取材をしたことがある。大学時代から筆者と付き合いがあり、当時は中日監督だった星野仙一が呆れ顔でこんな話をボヤいていたからだ。

「ウチのオーナーが読売(=渡邉氏)と結託して『1リーグ制にする』と言っているんだ。読売の言うことを聞くなんて何を考えているんだ!」

この極秘情報を確認するため、渡邉氏が住んでいた東京・五番町の小さなマンションに足を向けた。