「石破幹事長」で動きを牽制か 岸田首相“続投”をかけた人事を発動へ



「決め手に欠く」総裁候補たち


自民党内の有力者や実力者がさまざまな動きを見せてはいるが、名前の挙がる“ポスト岸田”候補がいずれも「決め手に欠く」(党関係者)状況であることには変わりがない。

 石破氏は報道各社の世論調査で次期首相候補のトップとなっているが、党内の人気の無さは相変わらず。

茂木氏に至っては、党内ばかりか国民人気すら無く「選挙の顔」としての懸念が拭えない。

また、高市氏は保守色の強さから支持が広がらず、上川陽子外相も岸田派出身のため、今後の首相の動向次第となっている。

 そのためか、岸田首相も周囲に「ポスト岸田はみんなダメだろ。結局は俺がやるしかないんだよ」と話し、今なお強気の姿勢を崩していないという。

20日に立憲民主党が衆院に提出した内閣不信任決議案を与党の反対多数で否決したことに加え、通常国会が閉幕したことで、今後は「得意の外交に打って出る」(政府関係者)とみられているのだ。

ちなみに首相は、7月に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため訪米し、ドイツにも足を運ぶ予定。

8月には中央アジア5カ国に加えて、北朝鮮との関係が良好なモンゴルを訪れ「最後まで電撃訪朝の可能性を探る」(同)とされる。