「石破幹事長」で動きを牽制か 岸田首相“続投”をかけた人事を発動へ



「すべては都知事選が終わってからだ」


“次の一手”とは、巷間ささやかれる内閣改造と党役員人事の刷新に他ならない。

「人事は木原誠二党幹事長代理のほか、官邸内の一部側近と詰めており、前日にも首相は公邸で木原氏と意見を交わしていました」(同)

 もともと、この人事構想は春ごろに、茂木敏充幹事長への反発を強める浜田靖一党国対委員長や森山裕総務会長らの進言から持ち上がったもので、狙いは「茂木氏の更迭」(関係者)だった。

さらに、総裁選をにらんで国民人気の高い石破茂元幹事長の出馬を「封じ込める」(同)べく、後任の幹事長に充てられるかが焦点となっていたが、首相にはさらなる一手があったという。

「麻生氏が石破氏への幹事長交代を認めれば、副総裁の3年の任期が切れる麻生氏を副総理に再任し、後任の副総裁に森山氏を抜擢するというものです」(麻生派関係者)

麻生氏も首相の思惑は百も承知で、会食では首相が望むような回答は出さなかったものの、「すべては東京都知事選が終わってからだ」と含みを持たせたといわれている。