「石破幹事長」で動きを牽制か 岸田首相“続投”をかけた人事を発動へ



“ポスト岸田”の動きが活発化


ただし、こうした動きは菅氏らに限ったことではない。

規正法改正案をめぐり、国会最終盤で維新と決裂する失態をさらしたこともあって、今や自民党内からは批判が続出。

「岸田首相では選挙の顔にならない」「党の信頼を失墜させた責任を誰かが取る必要がある」といった声が上がり、あちこちで総裁選に向けた火ぶたが切られているのである。

例えば、6月19日には“ポスト岸田”の有力候補が相次いで会合を開催。石破氏は二階派の議員らを招いて連携を模索し、高市早苗経済安全保障担当相も勉強会を開いて結束を確認した。

 一方、茂木氏は2012年衆院選初当選組にあたる4期生約50人が集まった期別会合に自らを招かせて講演。夜には、前の週に麻生氏と3時間半話し込んだのに続き、銀座のステーキ店で菅氏と会食した。

 茂木氏に近い関係者がこう語る。

「茂木氏はキングメーカーの座をめぐって争う麻生氏との関係を修復し、そろって自身を支援してほしいと、この席で働きかけた。2人からは前向きな反応はまだないものの、茂木氏は出馬への準備を着実に進めており、7〜8月はメディアへの露出を増やしつつ、全国を回って支持を呼びかけるつもりです」