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JRA重賞『チャンピオンズカップ』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

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先週のジャパンカップは史上空前の名勝負だった。3冠馬が各々の力を出し切っての1、2、3! 普通は低配当で、こんなの〝金持ちが買う馬券じゃん〟とブーたれるところだが、馬券の範疇を超えて崇高な気持ちにもなった。「いいレースだった」など、馬友からも声しきり。4着のカレンブーケドールが3着に入ればもっと儲かったのに…とつぶやいた自分を恥じたものだ。とはいえ、馬連はこれで3週連続第一本線的中。JCは1点だから330円でも多少の値打ちはあろう。3連複、3連単も含め、儲けは居酒屋分程度だが、〝観戦料〟が丸々戻ってお駄賃付き、とはうれしい限り。

ほとんど荒れない下半期のGⅠ戦線だったが、先週記したように、チャンピオンズCは荒れる!? 個人的には2015年のサンビスタ、ノンコノユメの人気薄の〝デム・ルメ馬券〟ゲットが忘れられないせいか、〝荒れるレース〟の記憶が脳に組み込まれている。まあ、昨年は2、1、3番人気決着だった…。この際、それは忘れよう(笑)。いずれにしても11月の〝堅い馬券〟の反動が師走GⅠ戦線に必ず来る!? 月が変わればツキも変わる、はギャンブルの格言だもの。

国内無敗で昨年の覇者クリソべリルが大本命、1番人気勝利が継続しそうな雰囲気だが、ちょっと待ったァ! である。まず過去10年、JBCクラシックの覇者は一度も勝っておらず、2着、3着が少しある程度だ。そして鞍上・川田に少々の不安が…。断っておくがボクは川田騎手の大ファン。今年も一時はルメールを抜いてリーディングになれ! とマジで応援していた時もあった。それだけに今年のGⅠ戦線では彼の苦戦が目立つ。勝利はなく、2、3着が少しあるだけ。ここで一矢報いる可能性もあるが、またも無念の場合もある。直前の状況も、間隔が過去最短の約1カ月だし、調教後馬体重が20キロ増、太め残りか。川田は「体が緩い」とか泣きのコメントも。馬番も8枠15番は懸念材料だ。過去、中京開催の14年以降で14~16番番枠は馬券圏内ゼロ。てなわけで、本命はカフェファラオ。

⑦⑩なら“デム・ルメ万馬券”の再来!

またルメールかよ? と言うなかれ。この秋、無双の〝ルメール大明神〟だもの。馬もダートは5戦4勝、すでにシリウスSで古馬も撃破している。ここ2年、3歳馬が勝っているのも心強い。

映画馬券で〝ファラオ〟にちなめば『太陽の王子 ファラオ』(66年)という紀元前11世紀のエジプトを舞台にした権力闘争史劇がある。オールドファンには懐かしい『夜行列車』(59年)、『尼僧ヨアンナ』(61年)などのポーランドの名匠イエジー・カワレロウィッチの監督作だった。ちなみにファラオ王は、あのピラミッドを20年以上かけ建造したといわれている。一方、クリソベリルは魔除けのパワーストーンで知られる金緑石の意味だとか。〝砂王〟にはファラオ=ピラミッドの方が相応しい気がするが、はてさて。

基本⑦カフェファラオ本命だが、先週とは打って変わって手広く。〝荒れる〟と宣言した以上、馬連で15倍以下の馬券は買わない、買えない。⑮クリソベリルからは人気薄①④⑩⑬へ馬連4点のみ。⑮を外しての⑦からは、リピート馬が多いレースだけに、昨年の2、3着馬。加えてJBCクラシック3着馬やさらに人気薄へも。まとめれば①②④⑩⑪⑬へ。

⑦⑩なら〝デム・ルメ万馬券〟の再来だあ! 3連単は買わず、3連複は⑦から①②④⑩⑪⑬⑮へ。11月のような自信はないので、前月に比べて少額投資、まずは様子見。12月のツキの流れを占いたい。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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