『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』
監督/クリス・ペコバー
出演/オリビア・デヨング、リーヴァイ・ミラー、エド・オクセンボールド、バージニア・マドセン、パトリック・ウォーバートン、アレックス・ミキッチ、デイカー・モンゴメリー
配給/インターフィルム
お仕事お疲れ様です! 私、11月16日で50歳になりました! 〝ハッピー・バースデー・トゥ・ミー!〟ということで、誕生日が過ぎた後は、クリスマスまでガンガン働くスタイルが好き。私、クリスマスが大好き過ぎて、すでに家の中はその雰囲気が漂ってます。
そんなクリスマス気分を、よりいっそう盛り上げるかのように公開されるのが、この映画。でも、家族で過ごすホノボノ作品ではなく、『ホーム・アローン』のホラーバージョンのような作品。ズバリ、一番怖いのは人間です! 幽霊やお化けが出てくるわけではないけど、とんでもないヤツが出現するんです。私は、久々にビビりましたよ。こんなヤツが近くにいないことを願うばかりです…。
12歳の男の子、ルークの両親が出掛ける日、アメリカにありがちな若いベビーシッターが来ます。この感覚は日本とだいぶ違いますよね。アメリカのティーンにとってベビーシッターは人気のアルバイト。この日も、以前からお世話をしているアシュリーがやってきます。
事前情報ナシで見に行ってほしい!
彼女は、彼氏とデートをしたいところだけど、引っ越しが決まっているのでお金が必要。立派な家に暮らすルークのファミリーだから、きっとお小遣いも多め。この日は、親からピザ代をもらって、2人で映画でも見て過ごす予定でした。でも、突然、無言電話が掛かってきたり、どのピザを注文するかも決めてないうちにピザ配達人が来てしまったり、大きい蜘蛛が出現したり、レンガで窓が割られたり…2人に、どんどん恐怖感が増していきます。
こんなとき、男は幼くたって強い。ルークはアシュリーを守ろうとするんだけど、これがなかなか難しい。見ているこっちも犯人を割り出そうと考え始めます。登場人物が少ない中、明らかにルークの友達が怪しい。でも、アシュリーの元カレと今の彼の存在も気になるところ…。誰が何のために!? 年末にピッタリな1時間半のエンタメ作品です!
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で最優秀作品賞とファンタジア映画祭で観客賞を受賞。映画のスローガンの1つである「とびきり、いかれた奴がやってくる!」と、タイトルの『ベター・ウォッチ・アウト』はクリスマスソングの定番『サンタが街にやってくる』の歌詞ですが、単純に英語で〝気をつけろ!〟の意味もあり、ナイスな合体! これ以上、この作品について調べないでぜひ、ご鑑賞ください!
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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