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イエスの姿が浮かび上がる「トリノの聖骸布」【世界の超常現象④】

※イメージ (画像) Paolo Gallo / shutterstock

かつて世界で起きた事件や現象の中には、現代化学をもってしても解明できない人知の及ばぬものが存在する。ここでは代表的な7つの現象を取り上げるが、信じるか信じないかは、あなた次第です。

イエス・キリストが磔(はりつけ)にされた後、その遺体を包んだとされる長さ約4.4メートル、幅約1.1メートルの亜麻布(リネン)が「トリノの聖骸布」である。

そこには、手を陰部の前で交差させて横たわる男性の姿が、血に染められて浮き上がっていた。

血液で再現することは不可能

この聖骸布が初めて表に出てきたのは1353年。フランス・リレのシャルニー家が所有しているところを発見された。その後、何人かの所有者を経て、1578年にイタリアのトリノへ持ち込まれたという。

1898年、イタリアの写真家が初めて聖骸布の写真を撮影したところ、反転したネガにイエスとされる男性の顔が浮かび上がった。

手首や足には釘で打たれた穴の傷、胸や背中には鞭で打たれた傷跡があり、さらには十字架で死んだ後に槍で突かれた痕など、細かい点も聖書に記されているイエスの処刑の状況と一致する。

中世の頃より「偽物説」が指摘されてきたが、再現しようとしても、血液によってこの布と同じように全身を写し出すものを作ることは不可能なことが分かっている。

世界の超常現象⑤に続く

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