「いま一番怖いのは首都直下地震」日本列島を襲う“四重苦” 地震、台風、猛暑、新型コロナに日頃の備えを

 
では、日本にやって来る台風はどうか。気象予報士が続ける。

「発生件数は、8月は平年並みか少ない予想で、9月、10月は平年並み。一方、日本への接近予想は8〜10月は平年並みか、平年より多い見込みです。今年の夏は太平洋高気圧が南の海上を中心に強く、台風は高気圧の淵に沿って、西回りで日本に近づきやすい。このため、発生した台風は日本に近づきやすくなるわけです」

9月以降は台風の発生件数が増え太平洋高気圧の張り出しが弱まるため、発生した台風がさらに日本へ近づきやすくなりそうだ。

「日本付近で急速に発達した巨大台風が、次々と日本列島に襲い掛かってくる。そんな光景が目に浮かぶようです。いや、それにとどまらず、川が氾濫し、緩んだ地盤が土砂崩れを頻繁に起こす」(同)

阿鼻叫喚の日本列島。もし、そこに南海トラフ地震や首都直下地震が発生したら…。

「南海トラフ地震も首都直下地震も真近に迫っている。しかし、日本で生活している以上、避けて通れないことです」 (前出・渡辺氏)

地震、新型コロナ、猛暑、台風の「四重苦」に悩まされている現在の日本。ここで生き残るために、今後もさらなる警戒、地震情報のチェック、防災の備えを怠らないことが肝要だ。