丘みどり、歌唱中に「俺が歌うから聞いとけ」下積み時代の苦労と初主演映画で挑んだ“歌の演技”

丘みどり(C)週刊実話

主演映画『演歌の坂道』で、女優として新たな一歩を踏み出した演歌歌手・丘みどり。夢を追いかける主婦を演じる中で、自身の人生と重なる思いもあったという。本作の魅力はもちろん、デビュー当時の苦労話や今後の大きな夢まで、たっぷり語り尽くす!

プロなのに「上手に歌わないでほしい」

──丘さんが初めて主演された映画『演歌の坂道』がいよいよ公開されますね。おめでとうございます。
丘みどり(以下、丘) ありがとうございます。監督からお話をいただいたとき、今まで主演ができるような演技をしていないので「私でいいんですか?」と何度も確認しました。とはいえ、実はもっと演技をしてみたいと思っていたんです。昨年、デビュー20周年で座長公演をしたんですが、演技って楽しいなと感じていたんです。そんなときにお話をいただいたので、私でいいなら頑張りたいと思いました。

──願ってもないタイミングだったと。プレッシャーを感じたりしましたか?
丘 主演のプレッシャーが分からないからこそ飛び込めたのかもしれませんし、「楽しそう。やりたい!」という勢いがあったから、挑戦できたんじゃないかと思います。もう少し演技や映画のことが分かってくると、プレッシャーを感じるのかもしれませんね。

──本作の物語は、丘さん演じる主婦・良子がとあるきっかけから歌手を目指し、謎多きプロデューサーと家族、地域の友人の間で不安と葛藤を抱えながらも一途に夢を追いかける、という内容です。演じた良子と丘さんご自身に何か重なる部分はありますか?
丘 ありますね。良子にすごく共感できました。歌うことが楽しい、もっとみんなに喜んでもらいたいという気持ちと、妻であり、母であり、家族は大切だけど自分の夢も追いかけたいという良子の葛藤は、今の私の生活と重なるところがすごくあります。

──良子が葛藤しながらも夢に向かって歩む姿が印象的です。演じる中で難しかったことはありましたか?
丘 たくさんあったんですけど、特に歌のシーンですね。良子が初めて出場したカラオケ大会のシーンは、「もっと上手に歌わないでほしい」という指示がありました。

──プロの演歌歌手に“うまく歌わないで”というのは、難易度高いですね(笑)。
丘 普段は「もっと頑張って歌いなさい」としか言われないので、引き算をする難しさを感じました。初めて人前で歌って緊張している感じは、もう思い出せないぞ、みたいな(笑)。地方のカラオケ大会の動画を見て、歌ってらっしゃる方の癖や仕草を参考にしました。

【関連】サッカーが結んだ芸人2人の運命――カカロニが明かすコンビ結成までの紆余曲折