丘みどり、歌唱中に「俺が歌うから聞いとけ」下積み時代の苦労と初主演映画で挑んだ“歌の演技”

丘みどり(C)週刊実話

過酷な撮影で生まれた絆、目標はラスベガス公演

──他の共演者のお話も聞かせてください。旦那さん役は、演技力に定評があるアキラ100%さんです。
丘 本当にアットホームな感じで、役柄のまんまの雰囲気でした。撮影は連日、朝早くから夜遅くまで続いて過酷だったんです。寝室で、アキラさんがお布団で寝ていて、私が化粧台で演技をするシーンがあるんですけど、撮影中に振り向いたらアキラさんが本気で寝てました(笑)。けっこう長いシーンで、しかも夜だったし、目をつぶってお布団に入ったら、私も寝てしまったかもしれません(笑)。

──それだけ撮影が過酷だったんですね。苦労して臨まれた作品が完成し、試写をご覧になった感想はどうでしたか?
丘 感動しました。知らなかったシーンがたくさんあったり、「撮影したシーンが編集されるとこうなるんだ」と、新しい発見もあったり。それに、憧れの鳥羽一郎さんにも出演していただいて、すごくうれしかったです。

──女優としての手応えは感じられましたか?
丘 演技もすごく楽しかったですし、映画撮影の現場って楽しくてとても温かいと思いました。スケジュールが過酷だったゆえに、スタッフ全員のチーム感や絆が生まれたんだと思います。歌の現場とは全然違う雰囲気でしたが、私は映画のその雰囲気がすごく好きなので、これから女優としても頑張っていきたいです。最初の映画がこの作品で、本当に良かったと思います。

──丘さんの女優としてのご活躍も期待しつつ、演歌歌手としての今後の展望もぜひ聞かせてください。
丘 コンサートツアーを続けていきます。昨年から全国で100公演近くコンサートをさせていただいて、今後は海外でもコンサートをしていきたいと思っています。2019年にパラオ共和国でコンサートをしたときに、言葉が通じなくても歌の力はこんなに通じるんだなって感じたんですね。だからもっと海外でコンサートをして、最終的な目標はラスベガス公演です。

──すごい目標です! では、最後に『演歌の坂道』をご覧になる皆さんに一言メッセージをお願いします。
丘 今の時代、デジタルやAIが普及して人と人との繋がりが薄くなりがちですが、この作品で描かれる隣近所や家族の絆って、改めて温かくていいなと感じていただけると思います。あと、いくつになっても夢を持つのは悪いことじゃないし、それで人生が輝くこともあるから、皆さんにも夢を持っていただきたいです。もう夢が持てないと思う人には、いつかの夢を思い出してもらえるとうれしいですね。必ず皆さんの心に届く作品になってるので、ぜひ見ていただきたいです。

──夢と絆を多くの方に感じていただきたいですね。ありがとうございました!

「週刊実話」10月29日・11月5日号より

おか・みどり

1984年7月26日生まれ。兵庫県姫路市出身。5歳から民謡を習い、数々のコンクールで優勝。18歳でアイドルとして芸能界デビュー後、2005年に『おけさ渡り鳥』で演歌歌手デビュー。’17年から3年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場。’25年にデビュー20周年を迎え、’26年には映画『演歌の坂道』で初主演を果たす。