3連勝したのに日本一を逃した阪神の悪夢…日本シリーズ“伝説の死闘”【後編】

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プロ野球の頂点を決める「日本シリーズ」には、リーグ戦のデータや綺麗事の戦術論など一切通用しない、“異様な殺気”と“剥き出しの執念”が渦巻いている。

そこで、2026年の「日本シリーズ」を前に、ファンの間で今なお語り継がれる「10の伝説」を厳選紹介。後編では史上最大の下剋上、因縁の雪辱劇など緊迫のドラマを解き明かす!

【日本シリーズ伝説の名勝負10選・前編】を読む

⑥「ダイエーvs阪神」の死闘! 
 星野阪神を呑み込んだ“完全内弁慶”の悪夢(2003年)

2003年の日本シリーズは、1985年以来18年ぶりにセ・リーグを制した星野仙一監督率いる「阪神タイガース」と、王貞治監督率いるパ・リーグ王者「福岡ダイエーホークス」が激突。本拠地が山陽新幹線の両端の駅に近いことから「山陽新幹線シリーズ」と呼ばれた、平成屈指の名勝負だ。

第1戦はズレータのサヨナラ適時2塁打でダイエーが先勝。第2戦はシリーズ最多得点の13対0で完封勝ちとダイエーが勢いに乗り、序盤から阪神は一気に追い込まれた。しかし舞台が甲子園に移ると流れは一変。第3戦は延長10回に藤本敦士のサヨナラ犠飛、第4戦は同じく延長10回に金本知憲がサヨナラ本塁打を放ち、史上初の2試合連続サヨナラ勝ち。第5戦も3対2で制して3連勝、日本一に王手をかけた。

だが、運命の福岡ドームで、星野監督は不振の伊良部秀輝を第6戦のマウンドへ。初回に井口資仁に先制2ランを浴びて試合の主導権を失い、1対5で敗れた。迎えた最終第7戦も、ダイエーの新人・和田毅の前に2対6で力尽きた。

7試合すべてでホームチームが勝つ「完全内弁慶シリーズ」。シリーズ中の3連勝がありながら日本一に届かなかった悲劇と、その地元の福岡ドームで初めて日本一を決めたホークスの歓喜。最終戦の視聴率が北部九州で33.9%に達した(ビデオリサーチ調べ)あの秋の夜は、今もファンの胸の中で熱く生き続けている。

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