「ひばりは百恵を怖れていた」徳光和夫が85歳で明かす昭和スターたちの知られざる素顔

■五木ひろしと「普通の声」論 トランプとも面識

――卒論で終わらず、その後も歌謡曲への知見を重ねていらっしゃるわけですね。

徳光 そういう意味では、歌手の方は知れば知るほど尊敬の念が湧いてきます。皆さん、本当にチャレンジをしている。百恵さんはそのチャレンジをして金メダルを獲ったので、他の世界へ行かれたのかなと思いますし、ひばりさんも常にチャレンジを続ける方でした。
五木ひろしさんで忘れられないのが、ご本人にこんなことを言ったことがあるんです。「五木さんの声は普通だと思う。でも、普通の声でこれだけ歌詞のニュアンスを表現できるのはすごいことですね」と。
すると五木さんは「徳光さん、いいことを言ってくれました。僕は普通の声だから男女の愛のまぶしさとか儚さを声で表現できるんですよ」と仰ってました。なるほどなぁと感心したのを覚えています。

――間もなくアナウンサー生活64年目。記憶力も素晴らしい。
徳光 アナウンサーという仕事は、これほどまでにいろんな人に出会えるのかと、感慨深いです。実は僕、40年以上前に大統領になる前の(ドナルド)トランプさんにも会っていますし、高市早苗さんにもお会いしているんですね。トランプからサナエまで~これ、交友録出せますかね(笑)。

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◆徳光和夫(とくみつ かずお)

1941年3月10日、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業後の1963年、日本テレビ入社。1979年3月スタートの『ズームイン!!朝!』で総合司会を9年務める。1989年、フリーに転身。現在は『24時間テレビ』や『徳光和夫の名曲にっぽん』(BSテレ東)、『徳光和夫のとくモリ!歌謡サタデー』(ニッポン放送)などにレギュラー出演中。