ON対決で制裁金3000万円、33-4、幻の完全試合 野球ファン熱狂の日本シリーズ事件簿【00年代編】

画像はAIで生成したイメージ
【日本シリーズ珍事件簿2】
いよいよ目前に迫ってきたプロ野球「日本シリーズ」。頂上決戦を制してチャンピオンフラッグを手にするのはどのチームか。今回は日本シリーズで、過去に起きたさまざまな事件をご紹介。目を見張る騒動のオンパレードだ。(全2回中の1回目。第1回を読む

“ON決戦”の裏で信じられない不手際

巨人・長嶋茂雄とダイエー・王貞治による「ON対決」に湧いた2000年の日本シリーズ。

共に巨人の選手だった長嶋と王が、監督として日本シリーズを戦う国民的行事とも言うべきレジェンド決戦は、福岡ドームで行われる第3戦と第4戦の間に2日の休養日が設けられる変則日程での開催となった。

その理由は、10月24日から26日にかけて「日本脳神経外科学会」に福岡ドームを貸し出していたため。

24日と25日はパ・リーグ球団のホームゲーム(第3戦、第4戦)に当てられていたのだが、もちろん日本脳神経外科学会は日程も会場も変更することはできないため、日本シリーズの日程を調整することになったのだ。 

結果的には事なきを得たが、あわや水を差されるところだった世紀の一戦。

ちなみに、この不手際を受けてダイエーはNPBから「リーグ優勝を目指していない球団の体質」と批判され、さらに開催日程確保を怠ったとして制裁金3000万円を支払うように命じられた。