ヒロシが明かす「男の欲望と折り合いをつける方法」

ヒロシ
人間は地球上で最も欲深い生き物。特に男性の場合、金銭欲や出世欲、そして性欲がありすぎて仕方ないという者も多いだろう。
そんな男の欲望が強くて仕方がない小誌読者のために、今回は近著『ヒロシのネガティブ大全』(自由国民社刊)を上梓したヒロシ氏が、うまく折り合いをつける方法を直伝する。

「自分にはモテるセンスがなかったと気づいた」 

 ──小誌は男の欲望に寄り添った週刊誌ですが、今回の著書には若い頃のナンパなど女性絡みのエピソードが多く収録されていたことに驚きました。
ヒロシ「これはいろんなところでしゃべってますが、本当にモテなかった。大学時代はコンパに誘われず、友達から紹介されることもない。
どちらも大学生の恋愛の王道パターンですが、全然実現しないから頭に来て、もう自分でやるしかないなと思ってナンパを始めたんです」 

──もっと軽いノリで始めたと思いきや、動機もネガティブだったんですね。
ヒロシ「正直、ナンパする奴なんてロクな奴じゃないと思ってたから。でも、そうしないと彼女ができない気がして。同じ思いを抱えた友達と2人でナンパするようになりました。
車で集まるナンパスポットがあったんですけど、当時の田舎はどんな奴でも不良っぽい男がモテた時代。上手くいったら2対2に分かれてデートに行こうと話していたのに最後は友達と反省会です。
ヤンキー上がりでもないし、もともと女性と話をするのも苦手。本来ナンパするようなタイプじゃないわけですよ」

──私にも似たような経験があり、思い出してしまいました。
ヒロシ「10代後半から20代のころは彼女もほしいし、エッチなことだってしたい。でも、女性たちは『やりたいだけなんじゃないの?』と言ってくるわけです。
女性からは『誰でもいいんでしょ?』って言われたけど、誰でもよくはないじゃないですか。本当に相手のことを好きでも若いと性欲が強いもんで、そっちの方が目立っちゃうんでしょうね。
俺は何でもセンスだと思ってて、芸人や歌手、絵を描く人、そしてモテることにも生まれながらのセンスがあると思うんです。
で、自分にはモテるセンスが圧倒的になかったと気づいたわけです」