「キャンディーズは青春というより生涯事業」伊藤蘭ファン歴50年“全ラン蓮代表”石黒謙吾の生き様

石黒謙吾 (C)週刊実話Web
村瀬秀信氏による人気連載「死ぬ前までにやっておくべきこと」、今回からは全ラン蓮代表・石黒謙吾氏のインタビューをお届けする。キャンディーズ・伊藤蘭に命を懸けた50年来のファンの生き様を見よ。

キャンディーズに出会ったのは1973年4月7日土曜日夜8時

真っ白な髪にハチマキ、「蘭」と刺繍されたTシャツ。あいつはあいつは可愛い年下の男の子…は、64歳になっていた。

著書『盲導犬クイールの一生』をはじめ多くの書籍を手掛ける編集者にして著述家の石黒謙吾。彼の本当の顔は『キャンディーズ』、そして6歳年上の伊藤蘭に命を懸けた50年来のファン。新生「全キャン連」とその流れを汲む「全ラン連」の代表である。

「僕にとってキャンディーズは、青春というより、生涯事業です。でも、今はもう目的を果たしたので、あとは“余生”と位置付けているんですよ。
2008年の10月15日に週刊朝日の分冊『週刊昭和』って雑誌で伊藤蘭さんにインタビューをして、解散以来これまで話してこなかったキャンディーズについてしっかりと話をしてもらえた。
もう、それ以上のことはないからね。そもそも、僕は伊藤蘭さんに会いたくて東京に出てきたし、出版の仕事にも就いた。
だから、あとの人生は余生なんだよ」

何かを成し遂げた男だけが持つ独特の達観した空気が辺りを包む。

熟成しきった52年。石黒がキャンディーズに出会ったのは1973年、中学入学直後の4月7日土曜日夜8時だった。

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