NetflixのWBC独占配信決定で加速する「パシフィック・アジア・リーグ」構想

WBC日本公式サイトより
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)中継から日本のテレビ局が排除され、米動画配信大手Netflixで全47試合配信が決定した。透けて見えるのが米大リーグの日本プロ野球吸収だ。加速する「パシフィック・アジア・リーグ」新設を独走スクープ!

日本プロ野球がMLB傘下に!?

来年3月のWBC は、Netflixで全47試合の独占配信が決定したことで、日本のプロ野球ファンが「地上波で大谷翔平の活躍が見られない」と大騒ぎしている。

しかし、日本の球団首脳には歓迎の声が大きい。

「NPB(日本プロ野球機構)がMLB(米大リーグ機構)の傘下に入る計画が進んでいるからです。
そうなれば、MLBの収益金からセ・パ各球団に年間約100億円の配分金が入る。
各球団とも選手総年俸の2倍超で全球団が黒字に。ベンチャー企業が球界参入を急ぐ理由もここにある」(スポーツ紙記者)

すでにNPB各球団は、DAZN(スポーツ専用動画サービス)と放映契約を結んでおり、巨人は年間30億円。広島を除く他球団も5~10億円の放映権料が入る。

今回のNetflixとの契約を好意的に受け止めるのは、そのためだ。

一方で、MLBによる「日本のテレビ局の引き剥がしは、NPB吸収へ向けての環境整備の一環」との見方もある。

ある球団首脳がこう語る。

「MLBへの準加盟です。アメリカン、ナショナル両リーグ(30球団)にパシフィック・アジア・リーグを新設し、将来的に正規参入するプランが練られている。
その前段階でリアル・ワールド・シリーズを実施するに当たり、ニュートラルなNetflixと手を組むのが得策と判断したのでしょう」

一連の発案者は、リアル・ワールド・シリーズを提案したソフトバンクの孫正義オーナーだという。

これを後押ししているのが、IT系企業のDeNA・南場智子オーナー、楽天・三木谷浩史オーナーという新メディア推進派だ。

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