「僕のちっぽけな人生のハイライト」ジャニーズ性加害問題でSMILE-UP.を提訴した男性3人が考える“救済と補償”

上田氏「これって“片思い”のようなもの」 

上田和美氏 (C)週刊実話Web
上田氏はいわゆる“所属組”ではない。マスコミやメディアの仕事に興味があった1980年代に、ジャニー喜多川氏から声を掛けられ、ジャニーズ事務所とテレビ局のレッスン場へ足を運んだ。 

―会見を終えた率直な感想を教えてください。 
上田氏「ホッとはしているんですけど、これからですよね。どういうレスポンスがあるのか、話が前に進めばいいけど…という危惧はありますね。 
ほかに何か手立てがないのかなって思うんだけど、これって“片思い”のようなものじゃないですか。色々と報道していただているんで、向こうが言ってくるのを待つしかないし、期待するだけかなと思います」 

―補償を受ける人がいる一方、対象外とされたのはなぜだと考えていますか? 
上田氏「私の場合、他の被害者たちと比べて、19歳という年齢の高さや、オーディションなどを通じてジャニー喜多川と出会った訳ではないので、その点が疑問にあったのではないかと推測します。 
それでも当時、原宿にあった合宿所に行ったり、テレビ局でのレッスンに参加したりと、十分に説明できる接点や被害の内容であると自負しています」 

―上田さんにとっての「救済・補償」とは何か? 
上田氏「嘘、偽りのない告発の真実が認められることで救済、これまで負った傷を治癒するため、その気持ちを整理できる時間が補償と言えるかもしれません」