「フジテレビ×キムチ」はなぜ炎上するのか?“インターネット元年”から30周年 粘着ネット民に高齢化の波

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2月19日放送の『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)に、一部視聴者がソーシャルメディアで怒っている。なにがそこまで彼らを焚きつけるのだろうか。

この日の番組はキムチだけをテーマに1時間放送し、健康効果などを紹介。この特集が批判を浴びてしまったのだ。

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批判の内容は「韓国の食材だけで1時間やるのは異常」「相変わらずの韓国文化ゴリ推し」といったもの。しかし番組は前々週の放送で、みかんだけで1時間放送しており、1つの食材をテーマにすることは珍しくない。 

“一部のネット民”は、なぜ韓国コンテンツにここまで執着するのか。解き明かすには、30年前まで遡る必要がある。人々の暮らしにインターネットを普及させたWindows95の発売だ。 

1990年代は電話回線を使ったダイヤルアップが主流で、現在のように誰でもインターネットにアクセスできるような環境ではなく、ある種の閉鎖空間であった。 

その後、2000年代になるとADSLや光回線が普及し、多くの人が大容量通信を楽しめるようになる。同時に、ブログや動画メディアがいくつも生まれ、ネット上における独自の言論空間も発達。そんなネット民の“住居”となったのが2ちゃんねる(現5ちゃんねる)だった。 

当時の韓国は反日ポピュリズムが高まっており、2ちゃんねるに加え、ニコニコ動画やTwitter(現X)、まとめサイトの影響で思想は雪だるま式に大きくなり、2002年の日韓ワールドカップからは、嫌韓的な傾向がより強まっていく。