「フジテレビ×キムチ」はなぜ炎上するのか?“インターネット元年”から30周年 粘着ネット民に高齢化の波

インターネット発展の30年と嫌韓の歴史

韓国が反日政策を続けていく中で、日本のネットユーザーは「マスコミは真実を報じない」と既存メディアを敵視し、反発心から極端な主張を展開。若い世代には意外かもしれないが、「オールドメディア」という批判はこの頃から存在していたのだ。 

その後、時代が流れ、スマートフォンやTwitterに代表されるSNSが登場。誰でもいつでも簡単にインターネットへ接続できるようになった。 

そしてフジテレビは、奇しくも『ホンマでっか!?』放送と同じ時期の2011年2月17日に『笑っていいとも!』で「好きな鍋料理」ランキングをクイズ形式で放送。結果は20~60代までの全世代でキムチ鍋が1位だったが、これに納得いかないネットユーザーが続出。 

そして同年、俳優だった高岡蒼甫(現・高岡蒼佑)がTwitterでフジテレビの偏向報道に苦言を呈し、ネット民の鬱積が爆発。フジテレビ本社前でデモ行進が行なわれるなど、ネット史に残る1ページとなった。 

しかし14年が経った現在、若い世代で韓国カルチャーが人気となり、いわゆる嫌韓思想は下の世代に受け継がれていない。 今回の『ホンマでっか!?』キムチ特集への批判も、引き合いに出されていたのは『いいとも!』の“キムチ鍋騒動”だった。