「フジテレビ×キムチ」はなぜ炎上するのか?“インターネット元年”から30周年 粘着ネット民に高齢化の波

廃墟に取り残されたネット民 

一括りにするのは乱暴かもしれないが、Z世代はファッションやフードなど、韓国カルチャーが主流にすらなっているだろう。先日公表された内閣府の調査では、韓国に「親しみを感じる」と答えたのは約56%に上る。 

いわゆるフィルターバブルやエコーチャンバーが、AIやアルゴリズムの発達によって思想が強固になった。既存メディアを敵視していたはずだった古のネット民たちだが、新興メディアによって時代に取り残されているのは、皮肉が効いている。 

ひと昔前は“ポリコレ”という言葉が持て囃されたが、文字通り“ポリティカル”の定義は政治によって変わる。韓国が国策として音楽や映画などをグローバル市場へ投下し、西側諸国へバターのように浸透していったのは10年以上も前のことだ。 

先日あった、フジテレビの“やりなおし会見”や赤いきつねの“非実在型炎上”のように、現在のXは現実世界とは違う世界線で物事が動いている。 

1995年が「インターネット元年」だとすれば、一部の層は14年間、30年の約半分を“フジテレビ×キムチ”に怒り続けている。一体、何がそこまで彼らを熱くさせるのだろうか。 

廃墟に取り残されている我々ウェブメディアとともに、インターネットの墓場まで邁進しようではないか。