フジテレビ会見は“現代ニッポンの縮図”である 暴走するジャーナリズムと加速装置的ソーシャルメディアはどこへ向かうのか?
受付時間は14時。13時半ごろフジテレビ本社に着いたが、すでに多くの報道陣が行列を作っていた。
異例の10時間を超える会見になった理由は、“フルオープンな会見”であり、事件の本質を話せないフジテレビ側と記者の質問が嚙み合わなかったことが原因だろう。
そもそも、今回の会見が行われた理由は、17日に開催された会見が閉鎖的だと批判を招いたため。
「会見場が狭い」ことを理由に、記者クラブのみの参加で開催されたが、生中継や配信もNG。そこで週刊誌やフリージャーナリストも参加できる会見として、27日に再び開催されることになった。
そこから会見は一時破綻。ジャーナリストは会見の本質に迫る質問だと強気な姿勢だったが、フジテレビ側は回答を濁すだけだった。
しかし、そもそもフジテレビ側が詳細を話せないのは当たり前だろう。中居氏のトラブルは示談が成立しており、罪に問われていない。
AとBの平行世界で生きている現代人
週刊誌が話題を掘り起こし、会見の中で“国民の声”と称されたソーシャルメディアで議論が加速。週刊誌は“被害女性X子”や“フジ編成幹部A氏”といった旨で報じたが、インターネット上では人物を断定し、誹謗中傷している。
フジテレビ側が「A」までの話しかできないのに、ジャーナリストが「B」を追及しても答えが出るワケがない。
つまり、暴走するジャーナリズムをソーシャルメディアが加速させ、“並行世界”を生み出しているのが現代のニッポンなのである。
当該女性のプライバシーを尊重するフジテレビ側が開示されていない当事者間の情報を明かせるはずがなく、「第三者委員会」「プライバシー」「センシティブ」と答えざるを得ない。むしろ情報をペラペラと明かす方がガバナンス不全だろう。
会見の質疑応答が10分のディレイ中継になったのは、「プライバシーの侵害の恐れがある発言」を避けるため。ヤジは司会者にも飛び火したが、質問を遮った彼の判断や対応は正しい。プライバシーを侵害されたくないという被害女性に寄り添ったのは、どちら側なのかは言うまでもない。
もちろん、トラブルがあったと認めている中居氏や、フジテレビ側がトラブルを知っていて隠蔽していたことは大いに問題がある。いわゆる“上納システム”があったかという点も第三者委員会の結果を待ち、追求されるべきだ。
だからこそ正義感を燃やすジャーナリストや、ソーシャルメディアユーザーが生まれるのだろう。
だが、火種の一因となった週刊誌は28日、中居氏にまつわる報道を一部訂正。
《本記事(12月26日発売号掲載)では事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていましたが、その後の取材により『X子さんは中居に誘われた』『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということがわかりました》 と説明している。
出版社の主力であった紙媒体は売上が右肩下がりのうえ、紙代と印刷代は高騰し、ますます苦しい状況となっている。
その代替としてウェブメディアに力を入れてきたが、プラットフォームにPVを奪われるだけで、ニュース提供元への還元は少ない。
そんな時代にアテンションエコノミーは再び力を取り戻し、一部の層がインフラとして使うソーシャルメディアの力を借りて、話題が話題を呼ぶ状況を生んだ。
当然だが、アテンションエコノミーについて「週刊実話Webが語るな」という批判はごもっともな指摘である。
暴走するジャーナリズムを止めるのは、また違ったジャーナリズムであり、報道を受け止める“国民の声”なのだ。
フジテレビが優先するべきは、事態の解明と被害女性、そしてキャンセルされそうなフジテレビ従業員やその従事者たちの保護だろう。
合わせて読みたい
-

プロレスデビュー50年の天龍源一郎が語る“馬場と猪木”「プロレスのすごさを猪木さんに、レスラーのすごさを馬場さんに教わった」
2026.08.31 エンタメ -

福永恵規『風のInvitation』が映す“おニャン子クラブ絶頂期”と1986年の最高傑作【スージー鈴木の週刊歌謡実話第45回】
2026.09.05 エンタメ -

「一年でも、一日でも長く続けたい」無給で“ベイスターズカフェ”を守る女性の執念【死ぬ前にやっておくべきこと】
2026.09.06 エンタメ -
.webp)
「枕営業」を名指し告発…デスドルノートがAKB・乃木坂の番組を手掛けたプロデューサーM氏に言及 Xで衝撃投稿
2026.09.03 芸能 -

「ベイスターズ一点突破は無謀」それでも都内に“ベイファンの聖地”を作った女性の執念【死ぬ前にやっておくべきこと】
2026.08.30 エンタメ -

RIKACOから渡部篤郎を“略奪”同棲したものの銀座の女に乗り換えられた中谷美紀【美女たちの不倫履歴書9】
2023.05.06 芸能 -

“奇跡の70歳”風吹ジュン、極貧の10代から暴力団介入の移籍トラブルまで…波乱万丈の人生
2022.12.07 芸能 -
.webp)
エンゼルス6400億円売却の衝撃──次は日本のプロ野球が外資に買われる番か
2026.09.05 スポーツ -

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -
.webp)
【9/17,24号 グラビア】浅野こころ 最新写真集『心夏』から至極のカットを巻頭袋とじで独占掲載
2026.09.05 エンタメ
合わせて読みたい
-

プロレスデビュー50年の天龍源一郎が語る“馬場と猪木”「プロレスのすごさを猪木さんに、レスラーのすごさを馬場さんに教わった」
2026.08.31 エンタメ -

福永恵規『風のInvitation』が映す“おニャン子クラブ絶頂期”と1986年の最高傑作【スージー鈴木の週刊歌謡実話第45回】
2026.09.05 エンタメ -

「一年でも、一日でも長く続けたい」無給で“ベイスターズカフェ”を守る女性の執念【死ぬ前にやっておくべきこと】
2026.09.06 エンタメ -
.webp)
「枕営業」を名指し告発…デスドルノートがAKB・乃木坂の番組を手掛けたプロデューサーM氏に言及 Xで衝撃投稿
2026.09.03 芸能 -

「ベイスターズ一点突破は無謀」それでも都内に“ベイファンの聖地”を作った女性の執念【死ぬ前にやっておくべきこと】
2026.08.30 エンタメ -

RIKACOから渡部篤郎を“略奪”同棲したものの銀座の女に乗り換えられた中谷美紀【美女たちの不倫履歴書9】
2023.05.06 芸能 -

“奇跡の70歳”風吹ジュン、極貧の10代から暴力団介入の移籍トラブルまで…波乱万丈の人生
2022.12.07 芸能 -
.webp)
エンゼルス6400億円売却の衝撃──次は日本のプロ野球が外資に買われる番か
2026.09.05 スポーツ -

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -
.webp)
【9/17,24号 グラビア】浅野こころ 最新写真集『心夏』から至極のカットを巻頭袋とじで独占掲載
2026.09.05 エンタメ