【2025年の大予言】平成の奇書『私が見た未来』が予言する2025年7月の「大災難」とは何か?



大規模な太陽フレアが起きたときの被害は…

大災害の要因としてもう一つ考えられるのが、太陽の表面で起こる巨大な爆発現象「太陽フレア」である。

2022年、総務省は太陽活動の観測や影響の予報を強化するため、有識者会議「宇宙天気の高度化のあり方に関する検討会」を立ち上げた。

この検討会は「宇宙天気予報士」の制度化や、宇宙天気の予測強化を国に提言している。

宇宙天気とは、太陽と地球の間で起きる現象を指す。

太陽フレアが発生すると、そこから噴き出したガスの流れで太陽風が起こり、これが地球に届くと磁場が荒らされ、さまざまな障害が発生する。

1989年3月にはカナダのケベック州で、太陽風が原因と見られる大規模停電が発生し、およそ600万人が影響を受けている。

また、太陽風だけでなく強力なX線や電磁波、放射線粒子も放出されるため、人工衛星の故障や、それにともなうGPS(グローバル・ポジショニング・システム)の異常にも警戒しなければならない。

総務省の有識者会議では、大規模な太陽フレアによる電磁波が2週間連続で地球に到来した場合、最悪のシナリオとしてスマートフォンの通信障害、航空機の運航抑制、広範囲に及ぶ大規模停電などを挙げている。

太陽フレアについてはある程度の事前予測も可能で、日本では20年ほど前から国の情報通信研究機構(NICT)が発信を行っている。

太陽フレアを予測する際の指標になるのは、太陽表面にある黒点で、その数や大きさを分析すると発生確率や規模が分かるのだという。

だが、ある程度まで分かったとしても、社会生活全般にわたり衛星通信の重要度が増している現代社会において、大規模な太陽フレアが起きたときの被害がどこまで及ぶのかは計り知れない。