自民党総裁選ついに最終盤 小泉進次郎首相誕生なら「10月27日総選挙」へ

小泉進次郎 (C)週刊実話Web
「とにかく岸田文雄首相が強くこだわっている。首相指名の臨時国会召集は10月1日だ」

自民党の浜田靖一国対委員長は9月5日夜、党国対関係者に電話で話した。

浜田氏は電話の直前まで首相と東京・銀座の中華料理店で会食していた。岸田首相は退陣するが、召集日は現政権での決定になる。そこで、この場で「1日でなければ絶対にダメだ」と釘を刺されたのだ。

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10月1日召集の意味は何か。それは「衆院選が10月27日と超短期決戦になる」(国対関係者)ところにある。当初、自民党内では“10月2日召集”で政治日程が組み立てられていた。

新首相の所信表明演説は、週をまたいだ7日。代表質問を挟んでの衆院解散は11日以降になるため、投開票は11月10日までずれ込む。これでは“遅すぎる”というのが岸田首相の判断だった。

先の党国対関係者によると「8月中旬以降、テレビや新聞は総裁選のニュース一色になったのに、党による毎週の情勢調査で政党支持率が上がっていない。このことに首相が強い危機感を持った」という。

自民党派閥裏金事件に対する国民の怒りは強く「仮に小泉進次郎政権になっても、内閣支持率は50%にしか戻らない。総裁選のご祝儀相場を維持できる短期決戦で衆院選を戦うしかない」(同)というわけだ。

「総裁選告示日(9月12日)の10日も前にこの方針を決めた首相は、さんざん渋る党最高幹部の元宿仁・事務総長を押し切った。首相は“10月27日総選挙”で勝ち、新たなキングメーカーになろうとしている。だから絶対に譲ろうとしなかった」

ある自民党関係者は、こう首相の胸中を明かした。