外務省のエリートも脱北! 北朝鮮「崩壊の黙示録」核実験、後継者問題、飢餓・天災…

 

核実験場では恐ろしい“人災”も

「8月2日、英紙『ザ・サン』が2015年に脱北した男性の驚くべきインタビュー記事を載せています。この男性は、実験場周辺では『幽霊病』と呼ばれる放射能の影響で、肛門や足の指、手がない子供が生まれていると証言したのです。かねてから実験場がある周辺地域における放射性物質拡散の危険性は指摘されてきましたが、それを裏付ける話です」(同)  

2023年、韓国を拠点にした国際人権調査団体『転換期正義ワーキンググループ』が、豊渓里実験場から流出した放射性物質が地下水を通り、周辺に住む数十万人に拡散しているとの分析結果を発表した。

このデータの基本は韓国政府が2017年、2018年の2回、豊渓里周辺出身で現在、韓国に住む脱北者40人に対して被曝検査を実施したもの。その結果、40人中9人、つまり、22.5%の住民から多数の染色体の異常や、高い放射線量が検出されたのだ。

韓国の専門家によれば、核実験場周辺で採取され中国に輸出されたマツタケなどの農水産物が「中国産として日本にも密輸されている可能性もゼロではない」というから身震いする。

兎にも角にも、民心離反を恐れる正恩氏は、外部からの情報流入を必要以上に警戒している。

北朝鮮国内でもスマートフォンは急増しているが、スマホを含めたパソコンなどの電子機器は「細菌などに汚染されている」と、朝鮮中央テレビが市民に向けて警鐘を鳴らす番組を放送したほど。

また、常に猜疑心に苛まれている正恩氏の健康状況は危険水域に入っているとみる専門家は多い。「もしトラ」ならぬ「もしキム」だ。