外務省のエリートも脱北! 北朝鮮「崩壊の黙示録」核実験、後継者問題、飢餓・天災…

 

韓国メディアは「住民1000人以上が死亡」と伝えたが…

7月末に北朝鮮北西部の中心都市・新義州などを襲った洪水では、約4100世帯の家屋が浸水したほか、道路・鉄道が浸水被害に遭った。「住民1000人以上が死亡した」と韓国メディアは伝えたが、正恩氏は韓国の報道を「捏造」と非難し、「新義州では人命は1人も失われていない」と強調した。

北朝鮮ウォッチャーは、「正恩氏が連日被災地で、テント生活している被災者を訪れる様子が日本でも放映されましたが、この茶番劇は民心の離反を恐れる必死の演出に過ぎません」と語るが、今回の洪水では警察トップの社会安全相が更迭され、正恩氏から国や地方幹部の職務怠慢が叱責されているという。

「そもそも、核ミサイル開発に予算を割かれ、堤防などのインフラ整備をするカネもないのに、どうやって洪水を防げというのでしょう。2022年は、春先から秋にかけて日照りや洪水、雹、冷害をはじめとした気象災害に襲われたことで凶作に見舞われました。この不作の責任は幹部になすりつけられ、農業部門の幹部34人が粛清されるという今回の洪水と似たようなことが起きています」(北朝鮮ウォッチャー)もっとも、天災による被害以上に悲惨なのは、北朝鮮北東部の豊渓里にある核実験場周辺で起きている人災だと言われている。