外務省のエリートも脱北! 北朝鮮「崩壊の黙示録」核実験、後継者問題、飢餓・天災…

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北朝鮮のエリート外交官が次々と脱北している。昨年11月初旬、キューバ駐在北朝鮮大使館のリ・イルギュ政治担当参事官(52)が、妻と子供を連れて韓国に亡命した。朝鮮日報のインタビューで語ったその理由が「暮らしていけないから」というものだった――。

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「外務省のエリートでさえ、自らを『ネクタイをつけたコッチェビ(乞食)』と呼んでいるほど生活は苦しい。リ参事官は『私は一応暮らしていけるが、子供はどうなるか分からない』と北朝鮮の暗い未来を予想した発言をしていたほどでした」(在日韓国紙記者)

また、リ参事官の証言によれば、李容浩外相の粛清(処刑されたかは不明)につながった駐中国大使館書記官の横領事件(2019年)では、同書記官が中国の旅行会社で500ドルの飛行機のチケットを購入し、領収書に1000ドルと記載。差額の500ドルを懐に入れたことが当局に横領と認定された。

これに李外相が連座させられたという。

「つまり、金正恩総書記に睨まれたら、たった500ドルですべてを失うのです」(同) 

エリート外交官でさえ食えない北朝鮮では、庶民の生活は推して知るべしだ。