石破茂氏が“女性がらみの急所”を官邸に握られた!? 岸田首相「続投」悪夢のシナリオ



「山口さんは俺も辞めさせたいのか!」

そのため、多くの国民から退場を迫られつつも再選を目指す岸田首相にとって、この「ポスト岸田」の本命不在はかなり有利と言える。

このため、「総裁選における各候補の動きをできるだけ封じておきたい首相の思惑が働き」(自民党関係者)、7月中に選挙管理委員会は立ち上がるものの、総裁選の日程が決まるのは8月にずれ込みそうだという。

「今のところ、首相は想定される日程で最も遅い9月20日の投開票を木原氏に指示しています。この場合、日程の確定は8月20日ごろとなり、岸田首相もその前後での出馬表明を検討しているようです」(官邸関係者)

また、岸田首相を推す旧宏池会(岸田派)のベテラン議員は、鼻息荒くこう話す。

「うちは派閥を解散したが、清算金として保全しており、軍資金が3億円ある。秘書会も解散していないので、300人もの秘書軍団が健在だ。総裁選に向けた準備はすでにできている」

とはいえ、このまま首相の思惑通りに事が進む保証はどこにもない。

内閣支持率は一向に上向かず、党内の「岸田首相では選挙に勝てない」との不安は強まる一方だ。

結果的に誰も首相に引導を渡せない状況下、動きを見せたのは公明党の山口那津男代表だった。

東京都知事選と同時に行われた9つの都議補選で自民党はわずか2勝と大惨敗を喫したが、実は山口氏は翌7月8日に首相に電話を掛けていたという。

別の政府関係者が言う。

「主な要件は都知事選のあいさつだったが、山口氏は公明党も9月に代表選を行うと説明し、『任期をそこで終えたい』と伝えたようです。おかげで電話を切った後、首相は『山口さんは俺も辞めさせたいのか!』と不快な様子だった」

山口氏が退けば、首相への辞任圧力と体制刷新を求める動きはさらに強まるはず。

3年前、思いもよらぬ形で岸田首相が作ったその流れが、時の首相の菅氏を退陣に追い込んだが、歴史が繰り返される可能性も否めないのである。