石破茂氏が“女性がらみの急所”を官邸に握られた!? 岸田首相「続投」悪夢のシナリオ



恩を売って決選投票で…

「具体的な手段としては、高市早苗経済安全保障担当相と、その前任である旧二階派の小林鷹之氏の取り込みが最優先」(麻生派中堅議員)

総裁選は、1回目で過半数を取る候補がいなければ上位2人による決選投票となるが、決選での400超票のうち約360票は国会議員票のため、ここで200票固められれば勝てる公算が高い。

「そこで出馬が有力視される高市、小林両氏を引き寄せる戦略を描いているのです」(同)

実際、こうした麻生氏の計略は岸田首相も織り込み済み。

「首相が通常国会閉会後も憲法改正を熱心に唱えているのは、保守系議員の後押しを受ける高市氏に秋波を送るため」(自民党議員)

小林氏は麻生派幹部の甘利明元幹事長に近く、首相と同じ東京の名門・開成高の出身だ。

「そのため、麻生氏もこの線で小林氏に因果を含めているとみられているのです」(同)

また、小林氏は当選4回で億単位が必要とされる総裁選を戦うだけのカネがなく、高市氏も含め、軍資金を用立てる準備もあるという。

すべては恩を売って決選投票で票を得るためだが、こうした方針は6月18日の夜に東京・虎ノ門のホテル内にある日本料理店「山里」で首相と麻生氏が会談した際に“腹合わせ”が済んでいるとされる。

もっとも、こうした戦略を展開しても、懸念材料は絶えない。

「麻生氏がいまだ首相への支援を確約していないのは、十分に勝てる見通しが立っていないため」(前出・政府関係者)

たとえ2人を取り込めたとしても、決選投票で積み上がる票は高市氏陣営で30人、小林氏陣営で20人程度。

「これに旧岸田派40人、麻生派50人、さらに旧茂木派の20人程度が岸田支持に回っても160票前後で、当確ラインの200票には届かないからです」(同)