「イスラエルをネタにしてディスったら…」ウーマンラッシュアワー・村本大輔は米国でも絶賛炎上中

どんな相手にもネタを披露 

村本大輔 (C)週刊実話Web
――村本さんは日本の笑い、とりわけテレビでのネタには規制が多いと発言していますが、アメリカのスタンダップコメディーに制約はないんですか?

村本「めちゃくちゃあります! むしろ日本よりセンシティブですね。 でも、向こうのコメディアンはそれを承知で一線を越える。彼らは『越えてみないことには、どこに線があるのかも分からない』という考えなんです。 だから、中には差別的なネタもあってブーイングもすごい」

――反感もダイレクトなんですね。

村本「めっちゃ返ってきます。僕はパレスチナを支持してるんで、イスラエルをネタにしてディスったらすごくウケたんですけど、それまで仲良かったユダヤ人の芸人を怒らせちゃって。
『君はデタラメな情報にだまされて間違った見方を広めている』といった内容の説教を送りつけられました。まあ、それは日本でもしょっちゅうでしたけど(笑)」

――実際に体感した現地の舞台はどうでしたか?

村本「アフリカ系アメリカ人が多いコメディークラブは、特に笑いにシビアなのでヒリヒリしますね。 僕の英語は本当にひどいので、最初の1分で心をつかめなかったら、もう一斉に携帯を見始めるし聞いてもくれない。目も合わせてもらえないままスベリ続ける。地獄ですよ」

村本大輔 (C)週刊実話Web
――即ジャッジされるんですね。 

村本「はい。でも、こっちは悔しくてどうにも気持ちが収まらなくて。退店後、センスのありそうな服装の人を呼び止めて、作ったばかりのジョークを聞いてもらったこともありました」 

――通りすがりの人に!? 

村本「夜中の1時、2時ですから、普通はヤバイ奴だと思われますよね。でも一生懸命話したら、ちゃんと聞いてくれて『ここの英語はこう変えたほうが伝わる』『コメディーのネタとしてやるなら、スラング(俗語)を使うともっと面白くなる』ってアドバイスまでしてもらえたんですよ。 
ホームレスの人と、『カネをくれ』『ネタを聞いてくれたら1ドルあげるよ』『俺はイタリアから来た難民で生活が苦しくて』『僕は日本のコメディアンなんだけど、今、こっちでゼロからやってるんだ』なんて、お互い片言の英語で話して仲良くなったこともありました」