バウアー「楽天入り」の可能性 スーパー助っ人NPB復帰の“キーマン”が仕掛けるウルトラCの秘策



メキシカンリーグで無双状態のバウアー

仙台市出身の色川氏は、地元の聖和学園高から仙台大学へ進み、メジャーリーガーを目指して米国の独立リーグへ。夢は叶わなかったが、その後、青年海外協力隊員としてイラン、パキスタン、香港の代表監督を歴任し、中近東、南アジアの野球普及に尽力した。

「2019年には、米アリゾナ州フェニックスを拠点に独立リーグ出身者らによるトラベリングチーム『アジアンブリーズ』を結成。MLB傘下のチームとプロ契約につなげるトライアウトプログラムを組織し、現在もCEOを務めています」(スポーツ紙記者)

ここまで読めば、「あっ」と思う人も多いのではないか。

そう、今年3月、MLB球団からオファーがなかったバウアーに助け船を出したチームだ。

「アジアンブリーズの一員に加え、ドジャースのマイナー相手に先発。打者12人に4奪三振、無失点、最速159.3キロを披露し、健在ぶりをアピールしました」(同)

 しかし、21年に発覚した知人女性への性的暴行疑惑(後に和解)が尾を引き、MLBが「いかなる性暴力も許容しない」と非難。各球団ともオファーを見送らざるを得なかった。

 結局、メキシカンリーグの「メキシコシティ・レッドデビルズ」で“オファー待ち”となったが、これを勧めたのが色川氏といわれているのだ。

 レッドデビルズでは10勝0敗、防御率1.66と無双状態(6月28日現在)。MLB球団内では、「もう十分に処罰(194試合の出場停止)を受け、日本で1シーズン真摯にプレーし、信頼を得た。そろそろMLBに復帰させるべきだ」との声も高まっていたという。

ところが、そんな矢先にバウアーは、またやらかした。