旧ジャニーズ性加害問題訴訟 被害主張の男性「被害者は永久に救われない」請求棄却後の想い

「最後までは闘い抜こうと決意を新たにした」

このような状況から、男性は性被害に関しては敗訴を覚悟の上で、裁判を続けたようだ。

「公に、『厳格な証明は求めない』と言っておきながら、向こうの基準で対象外にされた被害者たちが、いざ訴えを起こしたら、『これは裁判なので厳格な証明を求めます』という状態でした。こんなシステムでは、誤って対象外にされた被害者たちは永久に救われません…。ただ、僕のもう一つの訴えである、『被害者への長期間にわたる放置行為』は、事実の証明が出来ているので、勝てるかもしれないと信じていました。とにかく、この時点で僕は、性被害に関しては『負け戦』だという覚悟を余儀なくされました。そうでも思わないと、身が持ちませんでした。負けると分かっていながらも、取り下げだけはせずに、最後までは闘い抜こうと決意を新たにしたのです」

そして裁判所は、請求棄却という結論を出した。

「スマイルは訴訟の中で、『放置はしていない』と言っていましたが、それは後出しの言い訳に過ぎません。 私が提訴しなければ、その後もずっと回答は来なかったでしょう。 事実、私が放置されて来た8カ月もの間には、調査の『進捗状況』についての報告さえも一度も頂けませんでした」

「私が受けたあの日の被害は、私と喜多川の2人だけが知っている事実です。 その場にいなかった赤の他人が、その事実を無きものにすることなど、絶対に許されることではありません。判決文の中で『人目に付きやすい状況のもと、喜多川が原告に対して接触を行うことは不自然といわざるを得ない』という部分が完全に誤っています。 実際に人目が完全に無い状況下だからこそ行われた行為だったのに、片側の主張のみに寄り添った非常に雑な判決文には、憤りを隠せません」

悔しさを滲ませる男性は、最後にこう語った。

「私にはもう控訴をして、これ以上の裁判を闘う気力も時間も経済力も、そして被害を示す証拠物も、もう何一つ残っておりません。自分の生きた証と、喜多川から受けた被害の認定を求め、途中で取り下げや和解などを申し出ることなく、巨大な敵を相手にたった1人で最後まで闘い抜いた事実だけは、今後も忘れずに生きていきたいと思います」

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