トランプが秋波を送る米朝首脳会談は北朝鮮の言いなりか 拉致問題置き去りの懸念

核と拉致には触れない首脳会談が実現!?

金正恩体制の威信の中核を成し「聖なる剣」とする「核兵器」を米国は抑え込むことができるのか。日本と韓国にとって核を含めた報復攻撃も辞さない北朝鮮。トランプ米大統領が固執する米朝首脳会談の焦点はこの1点に尽きる──。

「人権」抜きの対話姿勢

「9月22日夜、ニューヨークで行われた米韓首脳会談で、トランプ大統領は韓国の李在明大統領に対し、北朝鮮との対話への意思を改めて示したが、当の北朝鮮は8月27日に米国による韓国への戦術ミサイル供給計画や人権監視プロジェクトへの資金提供を非難し、その敵対姿勢に『強力な対応をとる』と警告しました。米国は、北朝鮮が最も気にする人権抑圧を前面に出して圧力を掛けると思いきや、現在は人権のジの字も出ていない。これでは日本の『拉致問題』は、米朝会談が実現しても議題に入り込む余地がありません」(外交関係者)

結局、落しどころは“カネ”になるのではないか。

娘ジュエ氏への権力継承

「金正恩総書記の唯一無二の望みは、愛娘のジュエ氏へのスムーズな権力継承ですから、会談でトランプ氏に対北制裁解除を飲ませれば、国際的な金融決済システムへの復帰を果たすことができ、ふんだんにドルが切れる。また、トランプ氏は北朝鮮の豊富な鉱物資源に目を付けており、すでに娘婿のクシュナー氏に調査させているという情報もある。過去には、正恩氏の肝いりながらうまくいっていない、北朝鮮東部の『元山葛麻(ウォンサンカルマ)リゾート』にカジノを建設するとぶち上げましたが、トランプ氏はこれを得意のディールに持ち出すかもしれません。あるいは“ここで首脳会談をやろう”と逆提案する可能性すら否定できませんよ」(北朝鮮ウオッチャー)

ちなみに、韓国の情報機関である国家情報院は9月10日、たとえ正恩氏に息子が存在したとしても、すでにジュエ氏が「後継者内定段階にある」という見解を示している。

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