「メークレジェンド」再来なるか...阪神を待つ"甲子園連戦地獄"と岡田彰布が明かす不気味なジンクス

佐藤輝明インスタグラムより

優勝マジックを点灯させながら、ここにきて阪神タイガースの足踏みが目立つ。

9月9日終了時点で69勝53敗1分(勝率.566)、2位・巨人は68勝56敗2分(.548)、ゲーム差2.0、マジックは17。就任1年目の昨年は独走優勝を果たした藤川球児監督にとって、今季は一転して僅差の終盤戦を初めて経験することになる。

セ・リーグ相手に今季初の3連敗、まさかの雨天中止も


9日の広島戦(甲子園)に1-3で敗れた阪神は、5、6日のDeNA戦の連敗と合わせ、交流戦を除くセ・リーグ相手では今季初となる3連敗を喫した。

先発・高橋遥人は7回途中2失点で3敗目、打線は9回に森下翔太の33号ソロを放つのがやっとだった。広島の先発・床田寛樹は8回0失点の好投で7勝目を挙げている。追い打ちをかけるように、10日の広島戦(甲子園)は雨天中止。連敗を止める機会そのものが消えた形だ。

一方の巨人は9日、中日に5-1で快勝し、ゲーム差は2.0まで縮まった。8月28〜30日の甲子園3連戦では阪神が巨人に3連勝し、1リーグ制の1937年秋以来89年ぶりとなる対巨人7連敗を突きつけていただけに、その後の失速ぶりが際立つ。

巨人には2008年に最大13ゲーム差を逆転優勝した「メークレジェンド」の記憶があり、その再来を狙っているとの見方も出ている。

主砲2人の"ドーム偏重"説、直近の甲子園3連勝で見直しの兆しも


森下翔太、佐藤輝明の両選手は、東京ドームで際立って好成績を残す一方、本拠地・甲子園ではやや数字を落とす傾向がある——とは8月中旬時点で専門家が指摘していた分析だ。

ただしその後、8月末の甲子園3連戦で両選手はここぞの一発を放ち、巨人を圧倒している。

【関連】本拠地"鬼門"? 阪神マジック18でも油断大敵"甲子園で苦戦する虎"に漂う不吉なデータ

次の巨人戦は東京ドームで1試合のみ、本当の試練は"甲子園連戦"


実は9月12日の巨人戦は、甲子園ではなく東京ドームでの1試合のみ。これを終えると、次に甲子園で巨人と対戦するのは10月1日までない。むしろ阪神にとって本当の試練は、13〜15日の中日3連戦、17〜19日の広島3連戦と続く甲子園連戦にある。

9日にその広島相手に土をつけられたばかりだけに、"格下との連戦"で取りこぼす悪い癖が顔を出さないか、ファンの間では不安の声も出ている。9月は追加日程を含め23試合を戦うが、ドーム球場での試合は12日の巨人戦1試合のみで残り22試合はすべて屋外。17日の広島戦からは最大7連戦となり、今季すでに12度の雨天中止を経験している阪神にとって、残暑の中での連戦は消耗戦になりかねない。

岡田彰布氏が指摘する不気味なジンクス


前監督・岡田彰布氏は中継解説などで「阪神が1位、巨人が2位で終わったシーズンは2リーグ制以降一度もない」「反対に巨人が優勝して阪神が2位に終わったシーズンは16回もある」と語ったという。

真偽のほどは岡田氏自身の記憶に基づく発言だが、OBの口から出た言葉だけに重みを持って受け止めるファンは多い。2015年の和田豊監督、2018年の金本知憲監督は、いずれも9月の失速から進退問題に発展した過去がある。

一方で明るい材料もある。佐藤輝明は8月度セ・リーグ月間MVPを今季3度目で受賞し、三冠王争いでも存在感を示す。

藤川監督にとって2年目の真価が問われる終盤戦が始まっている。

【関連】藤川阪神に暗雲!? マジック18点灯の陰に潜む野村克則コーチとの「冷戦」とナインの不信感