大久保公園が世界に拡散、買春目的の外国人急増で売春防止法改正へ

大久保公園

YouTubeやSNSなどで世界に日本の売買春実態が拡散され、買春目当てに来日する外国人観光客が増加。ホストクラブでの借金返済のため、路上で客待ちをする若い女性も後を絶たない。

若い女性らの売春行為が社会問題化する中、法務省の「売買春に係る規制の在り方検討会」は8月下旬、売春防止法を改正し、罰則規定がない勧誘行為の買う側も処罰対象にすべきとの報告書案を示した。法務省は検討会の結論を踏まえ、今秋の臨時国会に売春防止法改正法案を提出する方向で準備を始めた――。

法務省の検討会は、性的搾取の問題に取り組むNPO法人の関係者や弁護士など、さまざまな有識者へのヒアリングを実施し、新宿区危機管理担当部は「新宿区における売買春の現状と対策」を報告した。この中で、「歌舞伎町地区における街娼の歴史」(諸説あり)を紹介している。

戦後から続く街娼の歴史

それによると、昭和20年頃、戦後混乱期に歌舞伎町周辺では非公式な売春が発生。昭和30年代になると、売春防止法が成立して日本全国で公娼制度が廃止され、街娼が地下化。新宿は高度成長期を迎えて歓楽街として発展し、一定数の街娼が存在していた。

1995年頃以降は出会い系サイトの普及で街娼の形態が変化。2010年頃以降はスマートフォンの普及に伴い、SNSやアプリなど路上以外での客引きが主流となっている。

こうした流れを劇的に変えたのがコロナ禍だった。コロナ禍以降、生活困窮者が増えたことなどにより路上売春が顕在化し、売る側の中心は若い日本人女性に変化していった。そして、新宿・大久保公園周辺が売春の客待ちの"名所"として注目されるようになった。

大久保公園が"観光名所"に

YouTubeやSNSを通じて世界に日本の売買春に関する情報が駆け巡り、「TACHINBO」「Okubo Park」といった言葉が拡散し観光スポット化、買春や見物のために歌舞伎町を訪れる外国人観光客が増えていったのだ。

また、ホストクラブに借金を背負わされた若い女性が客待ちで金を稼ぐケースや、未成年者が大人に脅されて売春をさせられたりするケースなど、売買春を巡る事件も後を絶たない。

警視庁は昨年7月、大久保公園周辺で売春目的の客待ちをしていた女性を売春防止法違反(客待ち)容疑で現行犯逮捕。その後の捜査で、女性が勤務していた池袋のガールズバーの店長らに指示され客待ちをしていたことが判明し、同年10月、店長らを売春防止法違反(管理売春)容疑で逮捕した。

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