金正恩氏の後継者はジュエ氏か トランプすり寄りで北朝鮮メディアが仕掛ける“巧妙演出”

軍事視察と国家行事で異なる演出

「2022年11月、白いダウンジャケット姿で初めて公開された少女と、現在は同じ人物には見えないほど変わっています。単に成長したからではなく、意識的に大人に見せようとしているようです。興味深いのは、軍事視察で正恩氏はジュエ氏を共に戦車に乗せたり、新型小銃を構えさせたりする一方、国家行事でのジュエ氏はスカートやパンプスを履いている。正恩夫妻は、女性らしい外見を消さないまま『女性だから指導者に向かない』という社会意識を払拭させる演出をしているかのようです」(同)

ジュエ氏には現在も公表された党や国家の役職はない。今年2月に開かれた第9回党大会でも、後継指名は発表されなかった。

7月27日、北朝鮮は「戦勝」と呼ぶ朝鮮戦争休戦73周年を記念する公演会を首都・平壌で開いた。その際、ジュエ氏の、手のひらを下に置いて動かさず、もう片方の手を上下に貝のように小さく動かして拍手を送るという映像が公開された。

これは最高指導者と後継者にだけ許されたスタイルだ。さらに黙禱の際には、他の参加者がみな上半身を折り曲げて深々とお辞儀をする中、正恩氏とジュエ氏はこれまた首だけを折り曲げる最高指導者&後継者の様式を取っていた。

米中間選挙次第で会談消滅の可能性

ただ、金王国体制を保証する米朝首脳会談が幻に終わる可能性はある。

「11月の中間選挙に敗北した場合、トランプ氏がAPECに代理を送り、欠席の事態も予想されます」(前出・国際ジャーナリスト)

秋までにトランプ大統領と会談するのか、誰にも読めない。

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