金正恩氏の後継者はジュエ氏か トランプすり寄りで北朝鮮メディアが仕掛ける“巧妙演出”

トランプ大統領のすり寄りが“異常”との声も…(Alexander Khitrov/Shutterstock)

8月19日、トランプ米大統領は、北朝鮮の金正恩総書記と年内に会談する意向を表明した上で、「北朝鮮は非常に強力な核兵器を57発保有している」と述べた。

「核軍縮」発言を繰り返すトランプ氏は、まだ核を持たないイランを攻撃し、さらなる核開発を国是とする北朝鮮に超甘い。この矛盾は一体どこから来るのか。

核保有国のまま交渉に持ち込む狙い

「北朝鮮は『核保有国として交渉に臨む』と表明していますから、完全な非核化を議題から排除して、軍備管理や事実上の現状追認に持ち込むのは間違いない。これができれば、対ロシア・中国に続く大きな外交的勝利を手にすることになります。仮に米朝首脳会談が実現したとしても、過去2回の米朝会談とは大きく異なることが2つあります。

①ロシアとの戦略的パートナーシップ条約締結や武器・兵力供与を通じて強力な軍事・経済的後ろ盾を確保している②中国との経済関係も良好だから国連の『制裁解除』を切実に求めていない、ことです。従って、正恩氏にとってトランプ氏との再会談が実現すれば、『核保有国』としての国際的ステータスと指導者の威信を誇示する独壇場となる可能性が大。トランプ氏は朝鮮戦争を完全に終結させて、在韓米軍を撤退させるつもりなのかもしれません。その先にあるのは、ノーベル平和賞受賞です」(国際ジャーナリスト)

慶州APECでも未練見せたトランプ氏

トランプ氏は、昨年10月に韓国・慶州で開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に出席するため訪韓したが、その際にも、「正恩氏に会えるのであれば、帰国予定を1日延ばしてもよい」と首脳会談に未練を見せた。だが、北朝鮮側から色よい返事はなく、「また来る」と言い残して帰国の途に就いた。

「来る11月18、19日に中国・深圳で開かれるAPEC首脳会議を対話の機会として活用したい考えのようですが、それにしてもトランプ氏のへりくだり様は尋常ではありません」(全国紙外交記者)

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