高市政権に飛び火か!? 福岡「上納金」騒動の裏に麻生太郎VS武田良太“10年戦争”

’21年知事選は藏内・麻生が勝利

それでも不死鳥のようにめげないのが麻生氏だ。’21年、小川氏が病気のため辞職した知事選では、藏内氏と手を組み服部誠太郎副知事(当時)を擁立し、当選に導いた。同知事選で武田氏は、県内の実力者である古賀誠・自民党元幹事長らと元国交官僚を擁立しようと模索したが、断念した。

次の暗闘は’23年の北九州市長選。武田氏らが擁立した自民推薦の元国交官僚に対し、麻生氏は’19年の知事選で惨敗した武内氏を再支援し勝利する。かくして、福岡県内の首長選挙で麻生氏と武田氏は度重なる抗争を繰り広げてきたのだ。

では、麻生氏と武田氏の抗争がなぜカツアゲ騒動、中央政界に直結するのか。

武田氏、林氏に藏内氏との仲介依頼

「武田氏は6月に都内のイタリアンレストランで林氏と密談した。その狙いは、武田氏が福岡県政で麻生、武田両氏とほぼ匹敵する力を持つ福岡県政のドン、藏内氏との仲をとりもってもらうよう“親藏内”の林氏に依頼した、ともっぱらです」(前出・福岡県議)

藏内氏にとって武田氏といえば、’16年の衆院福岡6区補選で、長男の対抗馬である鳩山二郎氏の旗振り役で、長男を落選させた人物だ。

’21年の県知事選でも藏内氏が支援する服部氏に対し、ギリギリまで元国交官僚を擁立しようとした。藏内氏にすれば、武田氏を敵と捉えてもおかしくない。

「武田氏が藏内氏に急接近する狙いは、中央と福岡県政を2人で担うという構想でしょう。中央は武田、地元は蔵内の2頭体制で、麻生氏排除の思惑が見え隠れする。麻生氏は9月で86歳と高齢。政界引退も近い。仲介役の林氏への武田氏の手土産は、来年秋の自民党総裁選で旧二階派系武田グループ(26人)支持の密約だろう。麻生氏と林氏も互いに距離を置く間柄。高市政権のキングメーカーを自負する麻生氏は“異変”が起きなければ高市支持。ならば武田氏と組み福岡地方票総どりに動いた方が得策ですから」(同)