プロ野球くじ参入が確実視…背景にある「新オーナー御三家」の思惑とMLB連携の野望

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サッカー、バスケットボールに続き、プロ野球がスポーツくじに参入することが確実になった。

7月16日に都内でオーナー会議が行われ、議長を務めた横浜DeNAベイスターズの南場智子オーナーが「スポーツ振興くじの検討を議論の末、了承しました。実施に向けた課題を整理していきたい」と話し、導入に向けて関係各団体に働きかけを行っていくことを明らかにした。

投票の方式はサッカーtotoの「BIG型」で、コンピューターがランダムに勝敗、引き分けを設定する「非予想型」だ。昨年の入場者数が約2700万人。圧倒的人気のプロ野球がスポーツくじに加われば、人気も売り上げも爆上がりする。球界では「この収益を16球団構想や新球団設立の原資に」と期待感が高まるが、実は不安の声の方が大きい。それは対象となるチーム数がサッカー(J1、J2、J3各20)、バスケットボール(B1が26、B2が14)に比べて、格段に少ないからだ。

「プロ野球はセ・パ合わせて12球団しかなく、1日に最大6試合。勝ち・負け・引き分けの3択だと、組み合わせは729通りしかなく、1等でも数千円がやっとでしょう。サッカーの『BIG』は、14試合が対象で組み合わせは478万通り。当てるのが難しいゆえにキャリーオーバーが発生し、億超えの配当が生じる。それが期待できないプロ野球くじは、おっつけ見放される」(スポーツ紙デスク)

そこで「週末の3カードセット対象案」や「ファームリーグ・独立リーグ取り込み案」も検討されたというが、前者は1日で完結できない。後者は屋根付き球場がなく、雨天・荒天中止が避けられないことから、馴染まないと除外の方針という。

MLB連携で誕生する「全的中12億円」の超大型野球くじ

そこで浮上したのが、MLBとの連携。「全的中すれば賞金12億円」の『野球版BIG』だ。1口300円で販売した場合、キャリーオーバー発生中なら最大15億円に増額となる。現在、MLBで活躍する日本人選手(メジャー登録40人枠)は、ドジャースの大谷翔平、山本由伸、ホワイトソックスの村上宗隆、ブルージェイズの岡本和真など14人(10球団)。MLBはア・リーグ、ナ・リーグ共に15球団あり、合わせて30球団。

たしかにこれなら「チーム少な過ぎ問題」は解決する。本誌が入手した情報によれば、プロ野球くじの対象はセ・パ6試合にMLB14試合を合わせた20カードとなる。実は、これはジャンボ宝くじの1等当選率に近く、高額くじのジャストサイズなのだ。

MLBは引き分けがなく、勝ち負けの2択。この14試合と3択のプロ野球6試合を合わせた全20試合の的中確率は、1194万分の1だ。

一方、日本最高額の「1等・前後賞を合わせて12億円のサマージャンボプレミアム」の当選確率は1000万分の1。1試合でも雨で流れれば、プロ野球くじの1等当選確率が大きく上回る。しかも野球中継が、そのまま"抽選会場"となるわけで、テレビ・ラジオ、スポーツ紙にとっては救世主となる。

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