【W杯の光と闇④】2大国が仕組んだサッカー史最大の“談合試合” 世界を激怒させた80分の茶番劇

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終盤を迎えつつあるW杯は、世界中のサッカーファンに純粋な感動と興奮をもたらしているが、その大会史には世界中の観衆が怒りで言葉を失った「前代未聞の茶番劇」が存在する。この事件は、実は現在も続くW杯の重要なルールを生み出す苦い歴史としてファンの間で知られているのである。

初出場の小国が欧州強豪を撃破した奇跡

1982年スペイン大会の第1戦、優勝候補の西ドイツはW杯初出場のアルジェリアを相手に傲慢な態度を表明した。ある選手が「7点目は妻に、8点目は犬に捧げるよ」と豪語し、監督も「ありえない敗戦を喫したらミュンヘン行きの始発列車に飛び乗る」と言い放った。

しかし、アルジェリアの選手たちは国のプライドを懸けて闘志を燃やしていた。初戦、アルジェリアはベロウミの決勝弾で西ドイツを2-1で撃破する歴史的大金星を挙げ、W杯でヨーロッパのチームに勝った初のアフリカ勢となった。その後も白星を重ね、最終節を残してグループ2位につけた。


数字が示した"都合のいい結果"

最終節を前に状況は明白だった。西ドイツが1点差または2点差でオーストリアに勝利すれば、両チームが得失点差でアルジェリアを上回り揃って2次リーグへ進出できる。一方、アルジェリアはすでに全試合を終えており、自力でグループ突破の可能性に影響を与えることが一切できない状況だった。

つまり両チームが最初から「どちらにとっても得な結果」を選んでピッチに立つという、異例の談合試合が展開したのだ。

スペインのヒホンで行われた一戦。前半10分に西ドイツが先制ゴールを奪うと、ピッチ上の空気は異様なものへと変貌した。「これで両チームとも突破できる」と確信した両軍は、そこから残り80分間、一切攻め合うことなく自陣でボールを回すだけの消化試合を始めた。

スタンドは激しいブーイングに包まれ、アルジェリアサポーターは買収行為を皮肉って紙幣を振りかざした。また、自国の国旗を燃やして抗議する西ドイツサポーターまで現れた。自国チームの行為に怒り、国旗を焼く――これほどまでにスポーツマンシップが踏みにじられた光景は、長いW杯の歴史の中でも前例がなかったからだ。ドイツの実況アナウンサーは解説を拒否し、オーストリアのアナウンサーは視聴者にテレビを消すよう呼びかけた。

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