【W杯の光と闇④】2大国が仕組んだサッカー史最大の“談合試合” 世界を激怒させた80分の茶番劇

屈辱の敗退——それでも誇り高かったアルジェリア

結果は1-0で西ドイツが勝利。思惑通り両チームが突破し、アルジェリアは敗退した。アルジェリアはFIFAに正式抗議をしたが、FIFAは規定違反には当たらないとして制裁も調査も拒否。両チームも談合の疑いを否定した。それでも、アルジェリアのDFシャバネ・メルゼカネは大会を去り際にこう言い残した。

「2つの大国が我々を排除するためだけに自らを卑下している姿を見るのは、アルジェリアへの最大の賛辞だ。彼らは不名誉なことをしたが、我々は頭を高く上げてここを出て行く」

前大会に物議を醸したアルゼンチンの八百長疑惑に加え、この事件が重なったことでFIFAは危機感を強め、以後のW杯ではグループリーグ最終節を同日・同時刻・別会場で開催するルールを導入した。

現在も続くこの鉄則は、あの「80分間の茶番劇」が生んだ教訓そのものだ。大国の驕りと小国の誇り――「ヒホンの恥」は今なお、スポーツの本質とは何かを問い続けている。

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