イランは攻撃、北朝鮮は手出しできない 米国を縛る「3つの重大リスク」の正体

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米国は南米ベネズエラや中東イランのように、なぜ北朝鮮への軍事作戦を起こさないのか。

核開発の脅威を排除すべくイランの核施設を攻撃したように、米国は北朝鮮を核保有国として認めていないにもかかわらずだ。米国に軍事行動を思い止まらす「3つの重大リスク」があった――。

今年2月28日、米国とイスラエルはイランに対する軍事攻撃『エピック・フューリー作戦』及び『ユダの盾作戦』を開始した。

攻撃の目的をイランの核・弾道ミサイル計画の排除のためと説明しているが、なぜ米国は事実上、すでに核兵器を保有し米国本土や日韓など同盟国に対する脅威となっている北朝鮮に対して、同じような大規模軍事行動を取らないのか。

6000カ所の地下施設が抑止力の核心

「北朝鮮の金正恩総書記は『俺はそうはいかないぞ』と、イランへの軍事作戦で殺害された最高指導者アリ・ハメネイ師のようにならない自信を深めている。その物理的な理由が、北朝鮮国内に張り巡らされた6000カ所におよぶ地下施設です。この掘削技術はハイレベルで、地下施設建設のための専門エンジニアチームを1990年代からイランに派遣しているほど。そのためイランは地上施設が破壊された今も地下に反撃能力を温存できているのです」(軍事ライター)

ベネズエラやイランの中国製防空網はあっさり破られ、ベネズエラのマドゥロ大統領夫婦は拘束され、ハメネイ師を含めた重要人物は殺害された。正恩氏はこうはならないと高を括っているのだ。

北朝鮮兵の「自爆作戦」が米軍を萎縮させる

また、米ペンタゴン(国防総省)には「パールハーバーファイル」(対日論)があるが、同じように朝鮮戦争(1950年6月25日~1953年7月27日)から得た教訓「北朝鮮ファイル」なるものが存在する。それは自爆への恐怖だ。

正恩氏は、ロシアによるウクライナ侵略に投入され、自ら命を絶った兵士を称賛し、「自爆戦術は我が軍の忠誠心の極致だ」と述べている。米軍は歴史的に北朝鮮兵の「自爆作戦」に強い警戒感を持っており、これが北朝鮮攻撃を躊躇させている要因の1つである。

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