イランは攻撃、北朝鮮は手出しできない 米国を縛る「3つの重大リスク」の正体

トランプには北朝鮮攻撃のソロバンが合わない

そして、米国が北朝鮮に軍事攻撃しない最大の理由はトランプ米大統領がディール(取引)を好む“商売人”である点だ。

「イランは2023年時点で世界第3位の原油確認埋蔵量、世界第2位の天然ガス確認埋蔵量を持っています。一方、北朝鮮にも鉱物資源はありますが、イランの石油・天然ガスやホルムズ海峡利権のように、世界経済に即座に影響を及ぼす資源・流通路を支配しているわけではない。米国が北朝鮮を攻撃したとしても、直接得られる戦略的・経済的利益は原油が豊富なイランやベネズエラに比べ、はるかに限定的です」(前出・国際ジャーナリスト)

北朝鮮は米国にとって攻撃によって得られる利益が小さい一方で、核報復、日韓への被害、中国との外交危機、戦後統治というコストがあまりにも大きい。つまり、トランプ大統領にとって北朝鮮攻撃は、ソロバン勘定の合わない悪手のカードといえるのだ。

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