「街のイタリアンなら2000円」がサイゼで320円だったのに…生ハム販売休止の衝撃

画像はAIで生成したイメージ

イタリアンレストラン大手の『サイゼリヤ』は5月、生ハムを使用したメニューの販売を休止した。

昨年11月、スペインで発生した「アフリカ豚熱」による輸入停止の影響だ。同社は、販売再開は未定としている。

販売休止になった対象メニューは生ハム(320円)と、生ハムとバッファローモッツァレラの盛合せ(500円)の2種類だ。

「サイゼリヤだけではありません。アフリカ豚熱でスペイン産生ハムが輸入停止になったため、どのレストランも生ハムを使った料理が提供できなくなっています。生ハム好きには深刻な問題です」(流通ライター)

イタリア産に続きスペイン産も禁輸に

世界3大ハムはスペインの「ハモン・セラーノ」、イタリア「プロシュート・ディ・パルマ」、中国「金華ハム」とされる。2021年まで日本のイタリアンレストランは主にイタリア産「プロシュート」を使用していた。

「'22年1月にイタリア北西部にあるピエモンテ州でアフリカ豚熱が確認され、イタリアからの豚肉等の輸入を停止した。近年、生ハムはイタリア産が約6割を占めていたが、'22年の輸入停止後はスペイン産に切り替わり、その依存度が高まっていました」(同)

アフリカ豚熱とは、ウイルス感染による豚とイノシシの病気。日本国内で発生する豚熱とは異なり、高い致死率が特徴だ。

320円の人気メニューが消えた経緯

「イタリア産の生ハムを提供していたサイゼリヤは、'23年10月からスペイン産として生ハムメニューを復活させた。サイゼリヤでは9カ月熟成の軽いものを厳選、風味が広がるようにスライスしています。街のイタリアンレストランなら2000円してもおかしくない生ハムが、サイゼリヤでは320円。人気メニューの一つでした」(フードライター)

秋田・長野・群馬、国産生ハムに脚光

イタリア産に続きスペイン産の生ハムも“禁輸”になったことで、にわかに注目されているのが国産だ。

「欧州の生ハムは塩漬けで最低8カ月、長いと3~4年の長期熟成だから風味も塩気も濃厚です。一方、国産の生ハムはあっさり目でしたが、秋田や長野、群馬などでは長期熟成する工房もある。価格が折り合えば、国産の生ハムに切り替える手はありますよ」(同)

国産生ハムの出番だかも。

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