防災セットを"丸ごと買い"した人ほど危ない…被災経験者と専門家が証言する"本当に要らないもの"5選

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4月下旬に北海道・三陸沖地震が起きたことで、いまだ北海道や東北に警戒感が漂っている。

こうした事態を受けて防災セットをまとめ買いした方も少なくないだろうが、実は想定するのと体験するのは大違い。実際に被災した人たちからは「あれだけ揃えたのに、ほとんど使わなかった」「かさばるだけで邪魔だった」と指摘する防災グッズも多いのだ。

では、本当に要らないものは何なのか。被災経験者と防災士の証言をもとに活躍頻度の低い棒愛グッズを洗い出した。

【1】耳栓・アイマスク——避難所の「現実」を知らない定番グッズ

市販の防災セットに必ずといっていいほど入っている耳栓とアイマスク。「避難所での睡眠を確保するため」という名目で広く普及しているが、実際に使った被災者の評価は厳しい。

避難所生活を経験した40代女性が言う。

「周りの状況が気になって、とても耳栓なんてつけていられなかった。逆に何も聞こえなくなることが怖かったです。アイマスクも結局、一度も使いませんでした」

防災士からも疑問の声が上がっている。

「避難所は体育館など音が反響しやすい環境が多く、周囲の情報を遮断することは安全管理の面でも問題がある。耳栓・アイマスクより先に備えるものがある、というのが専門家の共通認識です」(防災士資格保有者)

耳栓とアイマスク被災経験者への複数調査でも「役立たなかった」グッズの最上位に位置し続けているアイテムなのだ。

【2】ホイッスル(救助笛)——"助けを呼ぶ状況"は滅多に来ない

防災グッズの代名詞とも言えるホイッスル。「建物に閉じ込められたときに居場所を知らせる」という用途が広く知られているが、現実の避難では出番がほとんどないという証言が相次いでいる。

地震避難を経験した50代男性の話。

「助けを呼ぶような状況には、ありがたいことにならなかった。ホイッスルは一度も使わずじまいでした。重さはそれほどでもないが、いらないアイテムでした」

また、防災の専門家はこう解説する。

「ホイッスルが本当に必要になるのは、倒壊した建物の下敷きになるなど、自力脱出が不可能な状況に限られます。多くの避難シナリオでは出番がない。限られたリュックのスペースを、より優先度の高いものに使うべきでしょう」(危機管理アドバイザー)

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