WBC惨敗を招いた内部崩壊 ベンチ裏に渦巻いた大谷への嫉妬、村上の問題行動…【侍ジャパン惨敗の真相2】

侍ジャパンオフィシャルサイトより

第6回WBCで"史上最強メンバー"がそろったとされる侍ジャパンは、なぜ準々決勝で敗退したのか。準決勝に進めなかったのは、過去最低の結果だ。ベンチ裏で起きていた"敗戦"の兆し…。チーム内の不協和音の数々を元スポーツ紙敏腕記者が総括した!(2回中の2回)

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■「味方が1人もいない」佐藤輝の孤立

これで表向きは険悪ムードが解消されたように見えたわけだが、大谷への過剰なまでの嫉妬心やライバル意識から、人間的な甘さを露呈した佐藤輝は周囲から苦虫を噛み潰され、「俺には味方が1人もいない」と嘆いていたという。

■井端監督は選手に「ナメられていた」

確かに経緯だけを追えば、佐藤輝に非がある。ただ、キャンプ時からの件を検証すれば、この事態は起こるべくして起きた事がよく分かる。阪神OBの野球評論家は、井端監督の対応についてこう指摘する。

「井端監督は完全にナメられていました。そもそも、井端監督は開幕前に佐藤輝ら主力選手に『君は何番が打ちたい』と聞いていたそうで、当然、選手はそこで使ってもらえると思います。ところが、本番では何の説明もないままスタメンから外された。要するにスター選手の扱いを分かっていないんです。そういえば大谷を招聘する際にも、条件を付けてくるドジャースとの交渉が難航し、それを聞いた大物OBは『やはり栗山(英樹)を再び監督にするべきだった』とこぼしていたそうです。言い方は悪いのですが、井端は代表チームの監督としては力量不足だった」

■NPB・阪神球団も動いた舞台裏

実は、佐藤輝の一件に頭を悩ませた井端監督はNPBや阪神球団にも相談を持ち掛けたという。

ある大物阪神OBが内情を明かす。

「佐藤輝はスタメンから使わないと個性を発揮できない選手。ベンチスタートは相当悔しかったようだね。もちろん、聞いた限りでは人としてダメな言動だよ。ただ、彼は思ったことをはっきり口にする性格で誤解されがち。話の分からない男ではない。この件では阪神の球団幹部が電話で佐藤輝に注意を促していたよ」

チームの内紛は、井端監督にスター軍団をマネジメントする手腕も求心力もなかったことが原因だったといえるだろう。

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