WBC惨敗を招いた内部崩壊 ベンチ裏に渦巻いた大谷への嫉妬、村上の問題行動…【侍ジャパン惨敗の真相2】

■1次ラウンド全勝でも拭えなかった不信感

それでも侍ジャパンは圧倒的な力で1次ラウンド全勝で1位通過。すでに決勝ラウンド進出を決めていた最終のチェコ戦では佐藤輝や森下翔太(25)などの阪神組もスタメン起用された。しかし、井端監督に対する選手たちの不信感は最後まで拭い去れず、現場の溝は深まるばかりだった。

■村上宗隆「天覧試合」で非礼な態度

1次ラウンドの最中、チーム内では別の騒動も起きていた。60年ぶりの天覧試合となった8日のオーストラリア戦後、天皇・皇后両陛下と愛子さまがご退席される際、厳粛な空気の中でただ1人、村上宗隆(26、ホワイトソックス)がガムを噛みながらウインドブレーカー姿で腕を組んでいた。

放送に映ってしまったこの態度には、村上の前所属球団のヤクルト元幹部も激しい怒りを口にした。

「許されない行為です。厳粛な気持ちがあれば絶対しないはず。恥ずかしい。これは、やはり井端監督にも責任がある。誰かが人としての指導をしてないのは悲しいことです」

■ロッカー室でも村上の不満が爆発

批判の的となった村上のストレスは限界に達した。ロッカールームでイライラ感をまき散らし、岡本和真(29、ブルージェイズ)や吉田正尚(32、レッドソックス)、菅野智之(36、ロッキーズ)ら年長者にも不満げな態度を見せたという情報もある。

侍ジャパンはこうしたトラブルを抱えたまま準々決勝に臨み、優勝チームのベネズエラに敗退したのだ。

■井端監督辞任、次期候補は誰だ

敗戦後、井端監督はすぐ辞任の意向を口にしたが、指導力に問題があったことは本人が一番よく分かっていたはず。今回の敗戦の一因が代表監督の人選の失敗だったことは明らかだ。

では、次期監督は誰がふさわしいのか。

栗山英樹の再登板や工藤公康、高橋由伸といった名前に加え、原辰徳も色気を見せているとの情報もある。だが、野球ファンが熱望しているのはやはりあの2人、イチローと松井秀喜だろう。

いずれにしても、次期監督を選定するNPBと侍ジャパン強化委員会には、ファンが納得できる人選をしてほしいものである。

取材・文/スポーツジャーナリスト・吉見健明

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