吉村知事、パワハラ懲戒処分の前大阪市局長を府の特別参与に起用し批判殺到 「能力があればOK」論に怒りの声

吉村洋文大阪府知事

「パワハラはダメだが、能力は間違いない」——。大阪府の吉村洋文知事が4月1日、部下へのパワーハラスメントで懲戒処分を受けたばかりの大阪市・前経済戦略局長、岡本圭司氏(68)を府の「特別参与」として起用することを明らかにした。

しかも「処分の前から打診していた」という事実まで飛び出し、XやSNS、Yahoo!ニュースのコメント欄には数多くの批判の声が相次いでいる。「反省すれば何をしても許されるのか」という怒りは収まる気配がない。

「大声での叱責・無視・人格否定」——26件認定されたパワハラの実態

岡本氏をめぐっては、大阪市経済戦略局長在任中、部下数名に対して複数回にわたり、他の職員の前での大声による執拗な叱責、「顔も見たくない」といった人格を否定する発言、2カ月間にわたる意図的な無視など、26件のパワハラ行為が認定されている。

大阪市は今年3月30日、岡本氏に対し「減給10分の1(6カ月)」の懲戒処分を下した。しかし岡本氏は3月末で任期が満了となって退職したため、実際には1円も減給されていない。

処分を受けながら実害ゼロという「抜け穴」の上に、今度は公金で賄われる府の特別参与ポストが用意されたわけだ。

大阪府の公式発表によれば、岡本氏の委嘱期間は2026年4月1日から2027年3月31日までの1年間。府民文化部で「都市魅力の向上・にぎわい創出にあたり、専門的な観点から助言をいただく」目的とされており、週に数回登庁して職員への助言を行う想定だという。

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