「君ほど指導しがいのない人物は初めて」…ニデック永守重信氏を追い詰めた"パワハラ語録"

「君ほど指導しがいのない人物は初めて」 チャットで飛び交った永守語録の衝撃

永守氏はチャットやメールを使い日常的にプレッシャーをかけ続けていた実態も浮かび上がっている。以下、その一例である。

『私は君が入社以来、何度となく厳しい指導をしてきたが、君ほど指導しがいのない人物は日本電産創業以来初めてである』

『君のような人物を社長に抜擢したのは間違いだった。折角のチャンスを与えて貰っておきながらそれを掴めない君も情けないと思う』

『頼りにならない人物ばかりで、ここまで会社を大きくしてきた私が間違っていたと思うしかないだろう。君を頼りにしてきた私が馬鹿だったようだ!』

ここまで来ると、ただのパワハラである。

第三者委「最も責めを負うべきは永守氏」 それでも反省ゼロの自己陶酔コメント

永守氏の関与について、第三者委員会は「会計不正を指示・主導した事実は発見されなかった」としながらも、会計不正の報告を受けながら対処しなかったことに触れ、「一部の会計不正を容認していたとの評価は免れない」と指摘。

そのうえで、「強すぎる業績プレッシャーを原因として引き起こされており、永守氏もそれを十分に認識していたが、高すぎる業績目標の達成を求め続けた。会計不正について最も責めを負うべきなのは、永守氏であると言わざるを得ない」とした。

永守氏は第三者委員会報告書の公表に先立つ2月26日に名誉会長を辞任。次のようなメッセージを出した。

「本日をもって、『経営者としての私の物語』にピリオドが打たれますが、それは私にとって、『新たな私の物語』の出発点でもあります。私は、1944年生まれの81歳。この齢にして、『更なる人生のステージ』に向かって、人材育成という『もう一つの私の夢』に本格的に挑戦していきたいと思います。(中略)いよいよお別れの時です。我が愛するニデックに栄光あれ」

全くもって自己陶酔型のメッセージであり、第三者委員会が指摘するような反省は一切なかった。

株12%超を握ったまま"院政"の懸念 ニデックは本当に再生できるのか

永守氏は個人と資産管理会社を含め、現在もニデック株を12%超持つ大株主である。果たして、ニデックは再生できるのか。