「君ほど指導しがいのない人物は初めて」…ニデック永守重信氏を追い詰めた"パワハラ語録"

『ニデック』公式HPより

モーター大手『ニデック』で不正会計が発覚し、カリスマ経営者で名誉会長の永守重信氏(81)が引退に追い込まれた。

永守氏は職業訓練大学校を卒業後、4人で会社を立ち上げてニデックを2兆円超の売上高を誇る世界的な企業に育てた立身出世の人物だ。ニデックはどのような会社で、そこでいったい何が起きたのか。

「日本電産」から「ニデック」へ 知っているようで知らない巨大企業の正体

ニデックというより、『日本電産』というほうがピンと来る読者も多いだろう。日本電産は2023年にニデックに社名を変更した。ニデック(Nidec)という社名の由来は、日本(Ni)、電産(De)、株式会社(C)である。

ニデックは、永守氏ら4人が1973年、京都で創業。翌'74年に米国に代理店を置き、'75年にはアジア、欧州に販売代理店を拡大したほか、M&Aを繰り返し、世界的なモーターメーカーに成長した。グループ企業は350社を超え、'24年度の連結売上高は2兆6078億円に上る。

スマホから冷蔵庫、ゴルフカートまで 実は「生活のど真ん中」にいるニデック製品

ニデック製のモーターやセンサーなどはスマートホン、車、デジタルカメラ、ハードディスク、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機など暮らしの中のあらゆる製品に使われている。他にもドローン、商業・産業用ロボット、マッサージチェア、ゴルフカート、ポンプ、エレベーター、ATMなど挙げるときりがない。

創業者の永守氏はカリスマ経営者として知られており、会社を世界企業に育て上げた手腕は、従業員だけでなく、さまざまな経営者の手本となった。

「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という3大精神に加え、「一番ダメなのはチャレンジしないこと」「苦しい時こそチャンス」などとした厳しくも情熱的な言葉で従業員を鼓舞し、会社の成長につなげた。

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