米国のイラン属国化、最高指導者殺害で高まる「日本への同時多発テロ」リスク

ドナルド・トランプのインスタグラムより

米国、イスラエルによるイラン攻撃が激しさを増している。

米国は、イランの最高指導者殺害という一定の目標を達成したが、トランプ米大統領は「無条件降伏しかあり得ない」との見解を示すなど、イランを事実上支配し、親米国家とする思惑が垣間見える。

一方で、追い込まれたイラン側のテロ報復リスクが高まっており、現代版「米国同時多発テロ」ばかりか日本への懸念も広がっている。

米国、イスラエルによるイランへの大規模な軍事攻撃は電撃的に始まった。トランプ氏は、軍事攻撃開始直後の2月28日、SNSに動画を投稿し、「米軍はイランでの大規模作戦を開始した」と宣言。

「イランは核開発や長距離ミサイルの開発を継続している。世界最大のテロ支援国家」と糾弾し、「恐ろしい人々による悪意ある集団であるイラン体制からの差し迫った脅威を排除し、米国民を守ることが目的だ。彼らの活動は米国だけでなく、世界中の同盟国を危険に晒している」と軍事攻撃を正当化した。

さらに、「大規模かつ継続的な作戦を展開している。イランのミサイル産業を完全に消し去り、イラン海軍を壊滅させる」との目標を掲げ、イラン国民に向かって、「自由のときが目前に迫っている。今こそ、行動するときだ。政権を奪い取れ」と体制転覆を呼び掛けた。

米軍とイスラエル軍は、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師ら40人以上の幹部を殺害、ハメネイ師の娘や孫も犠牲になった。

イラン側の死者は軍事攻撃開始から1週間で1300人を超えた。米軍やイスラエル軍によるものとみられる攻撃でイランの小学校が破壊され、児童など170人以上が死亡したという。

イスラエル軍幹部は、2月28日以降、2500回の空爆で6000発以上の爆弾を投下し、イランにある弾道ミサイル施設の60%以上を破壊し、「イラン上空の制空権を掌握した」と発表。

米潜水艦はスリランカ沖で、約180人が乗っていたイラン海軍のフリゲート艦を魚雷で撃沈した。米潜水艦が軍艦を撃沈したのは、第2次世界大戦以来、初めてのことだった。

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